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<フィギュア>「ユ・ヨン特別法」、日本「野辺山合宿」のように成功できるか

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

ユ・ヨン選手(写真=大韓スケート競技連盟ホームページ)

中高生の先輩たちを抜いて総合選手権大会で優勝したが年齢制限規定のために太極マークを付けることができなかった「フィギュアの金星」ユ・ヨン(12、ムンウォン小)が、泰陵(テルン)で練習できることになった。

大韓スケート競技連盟が17日に常任理事会を開いて「スケート英才に対する育成案」をつくったからだ。「ユ・ヨン特別法」とも呼ばれるこの議決によってユ・ヨンは国家代表と同等の条件で練習できる道が開かれた。しかし日本のように成功するには財政確保などが緊急な宿題だ。

◆日本をフィギュア強国にした「野辺山合宿」


連盟の「ユ・ヨン特別法」の決定は、隣国日本の「野辺山合宿」を思い出させる。

日本スケート連盟は毎夏、日本全国から8歳~12歳のノービス(満13才未満)選手を長野県南牧村の野辺山高原に集めて「全国有望新人発掘合宿」を実施する。

有望株たちはこの合宿でスケート技術はもちろん5分走・50メートル走・垂直飛びなど多様なテストを通じて持久力や瞬発力、筋力・敏捷性、柔軟性を評価される。こうした合宿過程を通じて各クラスで1位の選手を選抜して日本ノービス選手権大会のシード権を与え、国際大会に派遣するなど経験を積める機会を提供する。それだけでなくジュニア国家代表とともに合宿する機会を提供するなどの特権を付与している。

野辺山合宿の歴史は1991年に長野県が1998年冬季オリンピックの開催地に選ばれてから始まった。当時20歳の女子選手としては初めてトリプルアクセルに成功し一気に世界的な選手に浮上した伊藤みどり(46)を輩出した日本スケート競技連盟は「第2の伊藤みどりを育成しよう」というスローガンのもと1992年から本格的に「野辺山合宿」を行った。

2006トリノ大会で日本で初めてフィギュアスケートの金メダルを首にかけた荒川静香(34)がこの「野辺山合宿」の第1期生だ。また韓国でも良く知られた安藤美姫(28)や浅田真央(25)、そして2014ソチ大会男子シングル金メダリストの羽生結弦(21)もやはりこの合宿を経た。

◆「ユ・ヨン特別法」、有望株発掘の最初のボタン

「ユ・ヨン特別法」は韓国フィギュアスケートの有望株発掘と支援のための最初のボタンをかけるきっかけになったという点で意味深い。実はユ・ヨンは2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックに出ることはできない。オリンピック規定上、満15歳以上にならなければ出場できないからだ。ユ・ヨンがオリンピックの舞台に立つ姿は2022年北京大会で見ることができる。

だが「ユ・ヨン特別法」のおかげで再び泰陵で練習することになった。ユ・ヨンは「オリンピック金メダルの夢を抱いて練習できるようになってうれしい」と話した。このようにほかの有望選手たちも「ユ・ヨンのように」と十分な動機づけになっている。

「ユ・ヨン特別法」が「野辺山合宿」のように体系的に位置してスケート英才の発掘と育成に寄与できるならば、キム・ヨナ(26)の後に続く選手を育てるのも可能だ。学習スピードが速いノービス選手たちに体系的な練習と経験を積み重ねてもらってこそ選手層がもっと厚くなって良い選手が出てくることができるためだ。連盟レベルの長期的な課題にならざるを得ない。

もちろん連盟にも苦衷がある。有望株の発掘・育成のためには現実的に財政負担が障害物だ。

連盟側は「今回を機に今後フィギュアはもちろんほかの種目でもスケートの英才を育成するための練習支援案を具体的につくる」という意向を明らかにした。



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