ある国の経済が、ほかの国にどれほど早く追いつくかを意味する「経済追撃速度指数」で、韓国の昨年の順位が前年よりも下がったことが分かった。中国やインドなどの新興国はもちろん米国・日本など先進国の順位が上がったことと対比される。12日、社団法人経済追撃研究所(所長:ソウル大学経済学部イ・グン教授)と韓国経済新聞が国際通貨基金(IMF)の最新統計を活用して共同調査した結果だ。これによれば昨年の韓国の経済追撃速度指数は73点で世界26位を記録し、83点で21位だった2014年よりも5ランク下がった。一方で2014年に43位と韓国に大きく遅れをとっていた米国は20位と韓国を追い抜いた。
経済追撃速度指数は、ある国の1人あたり国内総生産(GDP)増加率(所得水準)と、世界経済に占めるGDP割合(経済規模)の増加率を分析して計算する。一般的に使われるGDP増加率が絶対評価である一方で、経済追撃速度指数は他国と比較した相対評価とみることができる。「国家間経済追撃(catch-up)」を研究して2014年に国際シュンペーター学会で「シュンペーター賞(Schumpeter Prize)」を受賞したイ・グン教授(ソウル大)が2012年に考案した。
韓国の順位下落は、主な競争国はもちろん世界の経済成長水準に至らない経済成長速度のためだ。IMFによれば昨年の韓国の1人あたりのGDP増加率(推定)は2.25%で、2014年の2.89%に比べ減少した。また世界経済に占めるGDP割合の増加率も2014年の5.51%から昨年は4.25%に落ちた。
これについてイ教授は「後発産業国の韓国の経済成長速度が、世界最大の経済大国である米国に遅れをとったという事実は衝撃的」と指摘した。昨年、米国経済が世界のGDPに占めた割合は24.8%だった。2014年の22.7%から2ポイント以上上がって2000年代初期水準の25%ラインに肉迫した。
中国やインドも注目するほどの成長の勢いを継続していたことが分かった。昨年、中国は追撃指数93点を記録して順位が7位から2位へと大きく上がった。インドは昨年5.8%を超える1人あたりのGDP増加率に力づけられて該当順位が8位から5位に上昇した。一方で中国・インドとともにブリックス(BRICs)メンバーであるロシアとブラジルは、原材料価格の下落で停滞の沼に落ちた。主要20カ国(G20)のうちこれらの国だけが追撃指数と追撃速度指数いずれも前年に比べ下落した。
専門家たちは韓国の追撃速度がこのまま鈍化すれば、遠くへと逃げる米国などの先進国と、激しく追い上げてくる中国・インドの間に挟まれた「サンドイッチ」の身分になるとして構造改革の必要性を強調した。イ教授は「韓国が追撃速度を高めるためには、柔軟な労働市場を基に新しい革新企業を誕生させている米国に注目しなければならない」として「規制廃止を旗印に掲げて投資を積極的に誘致するインドも参考になるだろう」と助言した。
◆経済追撃速度指数…一国家の所得水準と経済規模がほかの国家よりもどれくらい速いスピードで成長しているかを示す。もし韓国の国内総生産(GDP)が年5%以上の高成長をしたとしても、ほかの国がさらに速いスピードで成長していたら該当指数は低く出てくる。
経済追撃速度指数は、ある国の1人あたり国内総生産(GDP)増加率(所得水準)と、世界経済に占めるGDP割合(経済規模)の増加率を分析して計算する。一般的に使われるGDP増加率が絶対評価である一方で、経済追撃速度指数は他国と比較した相対評価とみることができる。「国家間経済追撃(catch-up)」を研究して2014年に国際シュンペーター学会で「シュンペーター賞(Schumpeter Prize)」を受賞したイ・グン教授(ソウル大)が2012年に考案した。
韓国の順位下落は、主な競争国はもちろん世界の経済成長水準に至らない経済成長速度のためだ。IMFによれば昨年の韓国の1人あたりのGDP増加率(推定)は2.25%で、2014年の2.89%に比べ減少した。また世界経済に占めるGDP割合の増加率も2014年の5.51%から昨年は4.25%に落ちた。
これについてイ教授は「後発産業国の韓国の経済成長速度が、世界最大の経済大国である米国に遅れをとったという事実は衝撃的」と指摘した。昨年、米国経済が世界のGDPに占めた割合は24.8%だった。2014年の22.7%から2ポイント以上上がって2000年代初期水準の25%ラインに肉迫した。
中国やインドも注目するほどの成長の勢いを継続していたことが分かった。昨年、中国は追撃指数93点を記録して順位が7位から2位へと大きく上がった。インドは昨年5.8%を超える1人あたりのGDP増加率に力づけられて該当順位が8位から5位に上昇した。一方で中国・インドとともにブリックス(BRICs)メンバーであるロシアとブラジルは、原材料価格の下落で停滞の沼に落ちた。主要20カ国(G20)のうちこれらの国だけが追撃指数と追撃速度指数いずれも前年に比べ下落した。
専門家たちは韓国の追撃速度がこのまま鈍化すれば、遠くへと逃げる米国などの先進国と、激しく追い上げてくる中国・インドの間に挟まれた「サンドイッチ」の身分になるとして構造改革の必要性を強調した。イ教授は「韓国が追撃速度を高めるためには、柔軟な労働市場を基に新しい革新企業を誕生させている米国に注目しなければならない」として「規制廃止を旗印に掲げて投資を積極的に誘致するインドも参考になるだろう」と助言した。
◆経済追撃速度指数…一国家の所得水準と経済規模がほかの国家よりもどれくらい速いスピードで成長しているかを示す。もし韓国の国内総生産(GDP)が年5%以上の高成長をしたとしても、ほかの国がさらに速いスピードで成長していたら該当指数は低く出てくる。
この記事を読んで…