北朝鮮は6日、国際社会の警告と懸念にもかかわらず4度目の核実験を強行した。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が新年辞ですら核問題を言及しないほど隠密に核実験が進められ、韓国をはじめとする国際社会は後頭部を殴られた格好となった。兆候すら把握できないままお手上げとなった朴槿恵(パク・クネ)政権だけでなく、米国、中国、日本など関連国と国連はこれまでの3回の北朝鮮の核実験の時と同様にあわてている。韓国政府の実質的な最初の対応は対北朝鮮拡声器放送の再開だった。金正恩政権にある程度の打撃を与えることはできるだろうがこれは根本的な北朝鮮の核対策にはならない。米国のオバマ政権は「対北朝鮮原油供給中断」という制裁カードをいじっているが北の挑発を懲らしめたり問題を解決する決定的な手段を期待するのは期待できない状況だ。
結局答ははっきりしている。習慣のように繰り返される北朝鮮の「核挑発」にブレーキをかけるためには中国が断固とした姿勢を見せなくてはならない。今回も口頭での警告程度にとどめてやり過ごしてしまうなら中国が期待する韓半島非核化は遠ざかるだろう。
そうでなくても今回の北朝鮮の核実験により韓国では保守層を中心に「韓国も自衛次元の核開発に乗り出さざるを得ないのではないか」との主張が出ている状況だ。周辺国の「核ドミノ」が現実化するならば北東アジアの平和を脅かす災いになる可能性が大きい。
中国が心を決めれば北朝鮮に対する実効性ある制裁ができるというのが専門家らの一致した意見だ。北朝鮮は原油輸入の99%を中国に依存しているとされている。もし習近平政権が平壌(ピョンヤン)に送油管を閉めると通知すれば北朝鮮は両手を上げる可能性が大きい。
中国が本当に韓半島非核化の実現を望むならば断固とすべき時には断固とした姿を見せるべきだ。中国が対北朝鮮制裁共助に出ることは北朝鮮だけでなく米国に投げかけるメッセージも少なくない。
中国に対する貿易依存度が90%に達する北朝鮮に対する金融制裁と北朝鮮産の石炭や鉄鉱石など鉱物資源の輸入制限を通じ北朝鮮を実質的に圧迫できる。同時に北朝鮮に対する無視ないしは背を向ける戦略を展開している米国を北朝鮮との対話のテーブルに引き出すてこの役割もできる。もちろん米国と競争している中国の立場では国際政治的に北朝鮮を多様に活用する価値があるため中途半端に手をつけないことが国益に合致するという判断と戦略はあるだろう。だがこうした中国の消極的姿勢が北朝鮮の習慣的挑発を幇助したという批判も軽く考えてはならないだろう。韓国が中国の軌道修正を通じて北朝鮮の核共助に出るよう臨む理由だ。そうした時に国際社会での中国の位置付けと影響力も大きくなるだろう。
韓中両国は「核挑発」から2日過ぎた8日に外相間の電話対話が行われた。まだ首脳間の対話は行われていない。朴槿恵政権と習近平主席はこれまで相互信頼と共同繁栄追求のために足並みを合わせてきた。
朴大統領は米国や保守層の一部の圧迫にもかかわらず、昨年中国の戦勝節閲兵式に参加する決断を下した。これまで固めてきた韓中間の信頼関係が今回の北朝鮮の核問題でこじれるならば大きな損失に違いない。韓中両国は息の合った共助を通じ北朝鮮の核制裁局面で主導権を継続するよう外交的努力を傾けなければならない時だ。(中央SUNDAY第461号)
結局答ははっきりしている。習慣のように繰り返される北朝鮮の「核挑発」にブレーキをかけるためには中国が断固とした姿勢を見せなくてはならない。今回も口頭での警告程度にとどめてやり過ごしてしまうなら中国が期待する韓半島非核化は遠ざかるだろう。
そうでなくても今回の北朝鮮の核実験により韓国では保守層を中心に「韓国も自衛次元の核開発に乗り出さざるを得ないのではないか」との主張が出ている状況だ。周辺国の「核ドミノ」が現実化するならば北東アジアの平和を脅かす災いになる可能性が大きい。
中国が心を決めれば北朝鮮に対する実効性ある制裁ができるというのが専門家らの一致した意見だ。北朝鮮は原油輸入の99%を中国に依存しているとされている。もし習近平政権が平壌(ピョンヤン)に送油管を閉めると通知すれば北朝鮮は両手を上げる可能性が大きい。
中国が本当に韓半島非核化の実現を望むならば断固とすべき時には断固とした姿を見せるべきだ。中国が対北朝鮮制裁共助に出ることは北朝鮮だけでなく米国に投げかけるメッセージも少なくない。
中国に対する貿易依存度が90%に達する北朝鮮に対する金融制裁と北朝鮮産の石炭や鉄鉱石など鉱物資源の輸入制限を通じ北朝鮮を実質的に圧迫できる。同時に北朝鮮に対する無視ないしは背を向ける戦略を展開している米国を北朝鮮との対話のテーブルに引き出すてこの役割もできる。もちろん米国と競争している中国の立場では国際政治的に北朝鮮を多様に活用する価値があるため中途半端に手をつけないことが国益に合致するという判断と戦略はあるだろう。だがこうした中国の消極的姿勢が北朝鮮の習慣的挑発を幇助したという批判も軽く考えてはならないだろう。韓国が中国の軌道修正を通じて北朝鮮の核共助に出るよう臨む理由だ。そうした時に国際社会での中国の位置付けと影響力も大きくなるだろう。
韓中両国は「核挑発」から2日過ぎた8日に外相間の電話対話が行われた。まだ首脳間の対話は行われていない。朴槿恵政権と習近平主席はこれまで相互信頼と共同繁栄追求のために足並みを合わせてきた。
朴大統領は米国や保守層の一部の圧迫にもかかわらず、昨年中国の戦勝節閲兵式に参加する決断を下した。これまで固めてきた韓中間の信頼関係が今回の北朝鮮の核問題でこじれるならば大きな損失に違いない。韓中両国は息の合った共助を通じ北朝鮮の核制裁局面で主導権を継続するよう外交的努力を傾けなければならない時だ。(中央SUNDAY第461号)
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