女優イ・ヨンエ夫妻が「大長今（テジャングム）水刺間（スラッカン）カフェ」事業に関連した９０００万ウォン（約９０４万円）相当の名誉毀損裁判で敗訴した。

イ・ヨンエの肖像権商品化事業を担当しているマネージメント社「リイエス」とイ・ヨンエ夫妻は２０１２年１０月にオ氏と「不動産共同運営協約」を結んだ。

オ氏は自身が所有している京畿道楊平郡（キョンギド・ヤンピョングン）の土地を保証金５０００万ウォンでリイエスに貸し、リイエスはイ・ヨンエの肖像権を利用してカフェや石けん工房などを運営することにした。オ氏は収益金のうち３０％を代価として受けることにした。


リイエスは２０１３年４月、天然石けん製造工事を終えて売店およびカフェの補修工事を行った。ところがオ氏が２０１３年６月に「リイエスとイ・ヨンエ夫妻が２０１３年１月に開店することにした『大長今水刺間カフェ』はオープンせず、独自に石けん事業だけをしている」として契約解約を通知した。これに対しリイエス側は「オ氏が一方的に契約解約を主張した」として訴訟を提起した。オ氏は「リイエスが契約を守らなかったので投資元金を返還してほしい」と正面から対立した。

２０１４年１０月の１審裁判でリイエスは一部勝訴し、現在は２審が行われている。この過程でオ氏が昨年３月にある報道機関から受けたインタビューが問題になった。

イ・ヨンエ夫妻との法的紛争に関連した資料を公開しながら「契約と訴訟主体はイ・ヨンエ氏」と明らかにした。これに対してリイエス側は「オ氏は記事ですべての契約と訴訟主体をイ・ヨンエと言っていたが、実際の当事者はリイエス」とし、名誉毀損で９０００万ウォンの賠償を求める訴訟を起こした。

だが、裁判所はオ氏に軍配を上げた。

ソウル中央地裁民事１４部（部長オ・ソンヒ）は、芸能人イ・ヨンエ夫妻がオ氏を相手取り起こした損害賠償請求訴訟で「原告敗訴の判決を下した」と４日、明らかにした。

裁判所は「契約上、不動産事業の運営主体がリイエスである点は認められるが、イ・ヨンエ氏も協約当事者として一定の収益の配分を受けるよう規定されている」とし「インタビューで話した内容と表現に誹謗（ひぼう）目的の悪意があるとは見られない。オ氏が紛争過程で契約当事者として取材に応じた点などを勘案すると公益性があり違法ではない」と判断した。