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<ゴルフ>「お父さん、約束守ったよ」 日本賞金女王・李ボミの涙(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

李ボミは今季の日本ツアー賞金女王を獲得して最高の一年を送った。京畿道水原のスクリーンゴルフ場の自身の写真の前でポーズを取っている李ボミ。

ことし日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)ツアーで賞金女王を獲得した後、最近、凱旋帰国したプロゴルファーの李ボミ(イ・ボミ、27、コカコーラ)。しかし、李ボミのシーズンはまだ終わっていない。李ボミは休みなく押し寄せるインタビューの要請に日本NHKの撮影などで目の回るような一日を送っていた。22日、京畿道水原市広橋(キョンギド・スウォンシ・クァンギョ)にあるスクリーンゴルフ場で李ボミに会った。ここは「李ボミ」の名前を冠したスクリーンゴルフ場で、彼女の叔母が経営している。李ボミは「今シーズンの成績に点数を付けるなら200点。多くの優勝を手にできたのも良かったが、それよりも一年中安定した成績を出せたことに満足している」と話した。

韓国ツアー時代、いつも笑顔を絶やさないことで「スマイル・キャンディ」というニックネームで呼ばれた李ボミは今季は特に笑顔になる機会が多かった。JLPGAツアー32大会に出場して7勝を収めたほか、2位も7回経験した。トップ10には23回も入った。10大会出場すれば7回以上は10位圏内に入ったという意味だ。しかも日本女ツアー史上初めて賞金2億円を越えた。日本男女プロツアー通算歴代最多賞金記録(2億3049万7057円)まで打ち立てた。

ことし李ボミが賞金女王を獲得したのは昨年亡くなった父親との約束を守るためでもあった。李ボミは昨年、人生で最も厳しい時期を送った。父親のイ・ソクジュさんが胆道がんで突然亡くなった後、李ボミはこの世が終わったような心情だったという。李ボミは「昨年は競技途中に『もういいや』と思う瞬間が多かった。しかし、そのような経験が私をさらに強くした。父の遺言は『賞金女王になれ』というものだった。その約束を守るために一生懸命努力した」と話した。父親の話が出てくると李ボミの目には涙がなみなみと浮かんだ。


ゴルフを始めた小学校5学年の時から父親は李ボミの精神的支えだった。李ボミは「1年3カ月という時間が流れた今でも、父といつも一緒にゴルフをしているんだと強く思っている」と話した。李ボミは「先月、伊藤園レイディスゴルフトーナメントの時、父が夢に出てきて優勝カップを手に持ち嬉しそうにしていた。その次の週の大王製紙エリエールレディスオープンの時も父が夢に出てきて『私の娘の近くで優勝するところを見たい』と言った。夢を見た後、妙に心が軽かった。伊藤園トーナメントの時には女子選手で初めて賞金2億円を越え、エリエールレディスでは男女最多賞金の記録を立てた。伊藤園トーナメントは最終日に入って終日雨が降っていたが、16番ホールに太陽が見えて最後のホールグリーンに虹がかかった。優勝トロフィーを懐に抱いて父親を思い出して私も泣き、キャディーも泣いた」と話した。

李ボミの孝行物語は日本のファンにも感動を与えた。一部の日本のファンは韓国選手の相次ぐ優勝にあまり良い視線を送らなかったが、唯一「ボミちゃん」(李ボミの愛称)が優勝する時は拍手を惜しまなかった。李ボミが自費でカレンダーやヘッドカバーなどをつくってファンにプレゼントした事実が伝えられると「ボミちゃんシンドローム」はさらに増えた。李ボミの競技を見るために日本各地から飛行機に乗って遠征応援にやってくるファンクラブ会員が大会ごとに数百人になった。李ボミに関する本も出版され、来年1月には写真集も出る予定だ。李ボミは「このような熱狂ファンのおかげで楽しくシーズンを終えることができた。父は家族と同じくらい周囲の人々を気にかける人だった。私も父のような人になりたい」と話した。



<ゴルフ>「お父さん、約束守ったよ」 日本賞金女王・李ボミの涙(2)

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