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<韓日慰安婦交渉妥結>朴大統領が事実上の交渉指揮、米国引き込み安倍首相圧迫

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
28日午後4時29分、青瓦台(チョンワデ、大統領府)接見室。

朴槿恵(パク・クネ)大統領が韓日外相会談で日本軍の慰安婦問題について妥結した後、青瓦台を訪れた日本の岸田文雄外相を迎えた。朴大統領が先にきて岸田外相を待って笑顔を浮かべながら握手を交わした。岸田外相も笑顔で挨拶した後、朴大統領の発言に傾聴しながら数回うなずいた。

朴大統領はこの席で「今回の交渉結果が誠実に履行されることによって韓日関係が新たな出発点から再び始められることを願う」と話した。さらに「交渉結果が両国双方に意味あるように受け入れられることを期待する。特に11月2日の首脳会談を通じて合意した通り、韓日国交正常化50周年である今年を越えずに双方が努力して合意を成し遂げることになり一層意義が大きい」とした。それと共に「今回の合意を通じて慰安婦被害女性らの名誉と尊厳が回復し、心の傷を癒すためには日本側の措置が迅速に、そして合意したところにしたがって誠実に履行されることが最も重要だ」と強調した。


国交正常化50周年である2015年をあと3日残して朴大統領は、韓日関係の最大の障害物であり難題だった慰安婦問題に決断を下した。朴大統領は就任初年度である2013年の三一節(独立運動記念日)の記念演説で「加害者と被害者という歴史的立場は千年の歴史が流れても変わることができないこと」と強調して以来、最近までも日本の安倍晋三首相を圧迫して決断を促してきた。そうした朴大統領が自ら鎖を断つ決心をした。

朴大統領が慰安婦問題に終止符を打つ決心をしたのは、合意に完全に満足することにはならないが3年間精魂を込めて勝ち取った最善の結果として評価するためだと青瓦台の参謀が伝えた。ある参謀は「これまで交渉を通じてお互いの主張をよく分かっていた」として「互いにどれぐらい勝ち取るかがカギだったが、心配していたよりもはるかに勝ち取ったものが多い」と話した。「国家間交渉において100対0はないのではないか」とも語った。別の参謀は「日本が提案して拒絶された『佐々江案』は道義的責任で推進されたが、今回の合意案には道義的という表現がない」として「日本政府が初めて責任を痛感するといった点と、軍の関与を認めた点、日本政府の予算で基金を作ることにしたことなどは非常に進展した結果」と話した。

朴大統領は今回の合意が出てくるまで表には出ていないが事実上、交渉を指揮した。政府の核心関係者は「普段から政策の一つひとつを几帳面に整えるスタイルだという点を考慮すれば、交渉を朴大統領が率いたといっても過言ではないだろう」と話した。この1年8カ月間に局長級協議が12回行われたが朴大統領は協議ごとに報告を受けた後、直接指針を下したという。特に交渉が分岐点に立った時、朴大統領が決断を出していたとも政府関係者たちは話した。水面下では駐日大使をつとめた李丙ギ(イ・ビョンギ)大統領秘書室長と日本の谷内正太郎・国家安全保障局長も動いていたという。谷内局長は安倍首相の「外交ブレーン」として知られる。

安倍首相が交渉に前向きな姿勢で臨んだのは、朴大統領の対米外交も作用したと青瓦台関係者たちは説明した。実際に日本メディアは最近の朴大統領の外交を「告げ口外交」と批判したこともある。青瓦台関係者は「米国政府の人々が慰安婦問題を解決するよう日本を圧迫したそうだ」として「これは朴大統領が慰安婦問題の交渉状況を米国側に詳細に説明したからこそ可能だった」と話した。



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