LGエレクトロニクスのモデルが「V10」の前面カメラを利用し、自撮り棒を使わず団体撮影している。(写真=LGエレクトロニクス)
実際、V10が登場した時、市場の期待は大きくなかった。3月に出した「G4」のように注目を引くのに失敗するという予想が多かった。しかし世界で初めて前面デュアルカメラを採用し、自撮り棒が必要ないという噂が広まる中、オーディオ性能と耐久性が海外メディアから好評を受け、関心が高まった。
これを受け、米国市場でLGエレクトロニクスの先月の5.7インチ以上のスマートフォン市場シェアは35.7%(ITG調査)と、前月比で9ポイント増えた。証券会社の関係者は、LGエレクトロニクスの携帯電話事業を担当するMC事業部の10-12月期の営業利益が4000億ウォン(約400億円)に達し、黒字転換に成功すると予想している。
LGエレクトロニクスによると、V10はソーシャルネットワークサービス(SNS)で動画・写真を共有することを好む米国の若者層に人気だという。V10購買者の37%が25-34歳で、前作の「G4」(31%)に比べ6ポイント上昇した。また大都市に居住する事務職従事者が多かった。5.7インチの大画面のほか、簡単に映像コンテンツを制作して共有できる「ビデオ専門家モード」のためだと、LG電子は分析した。
LGエレクトロニクスのイ・チョルフン常務は「当初、主顧客層を『マルチメディアを楽しむ20-30代』としたところ、一般消費者を対象とするGシリーズよりターゲット層が狭かった」とし「にもかかわらずこれほどの成果が出たのはうまく市場に定着したという」と語った。
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