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「来年、米金利より問題なのは中国」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

マーティン・ウルフ氏

米中央銀行の連邦準備制度理事官(FRB)が16日に利上げし、「大亀裂(great divergence)」時代が到来した。欧州・日本は米国と違い量的緩和を続けている。中国の成長は減速している。不確実性が高まっている。

米国の利上げ直後の21日、英ロンドンでフィナンシャルタイムズ(FT)の有名コラムニスト、マーティン・ウルフ氏に会い、世界の経済について意見と見通しを尋ねた。ウルフ氏は「非常に予測しにくい」としながらも「明らかなのは世界が非常に難しくなるという点」と述べた。

--米国が利上げした。イエレンFRB議長は今後、徐々に金利を引き上げると述べたが。


「来年末までに1-2%の間になるようだ。0.25%ずつ3、4回引き上げるので漸進的だ。2017年にどんなことが起きるかはまた別の問題だ。世界経済が米国の利上げに耐えられなくなるかもしれない。したがってFRBが正反対の決定をしても私は驚かない」

--大亀裂が世界経済を混沌に陥らせないだろうか。

「ユーロ圏(ユーロ使用19カ国)は依然として経済が厳しく、失業率は高い。物価上昇率も低い。通貨政策を緩く維持するのが適切だ。日本は物価を引き上げようとしている。米国と英国は緊縮する余地がある。したがって(両軸間の)亀裂は避けられない。今後ドルは値上がりし、ユーロは相対的に値下がりするだろう。ユーロ圏の経済にはプラスになるだろうが、米国にはそうでないかもしれない。このためFRBが持続的に利上げするのは難しくなることも考えられる」

--新興国の経済が揺れる可能性が高い。すでに数カ国に危機の兆候が見られる。

「新興国はもちろん、新興国の企業はほとんどドルで借り入れている。米国の利上げで負担が大きくなる。ドル高になるからだ。どれほど問題になるかは予測しにくい。大きな変数は中国だ。成長の減速と内需不振に対応するため、弱い人民元政策を追求している。これは新興国にとって破壊的なものだ。新興国は中国の需要に依存しながら中国と競争もするからだ。大亀裂より中国の政策が世界により大きな影響を及ぼすだろう」



「来年、米金利より問題なのは中国」(2)

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