北朝鮮対外広報サイト「今日の朝鮮」が9月に公開した金剛山観光地区の温泉。(写真=中央フォト)
北朝鮮はキューバ・ベトナムなどが観光産業で経済的効果を得ただけでなく、改革・開放を促進する付加的波及効果を得たと判断している。金第1書記のスイス留学経験も観光産業の育成に影響を与えている。
北朝鮮は地方級観光開発区と中央級観光特区を指定した。北朝鮮は2013年に地方級観光開発区に咸鏡北道穏城(オンソン)島観光開発区、黄海北道新坪(シンピョン)観光開発区、2014年には平安北道チョンス観光開発区を指定した。中央級観光特区は2014年に元山-金剛山国際観光地帯を選定した。これら観光団地が成果を出せば、七宝山(チルボサン)・白頭山(ペクドゥサン)の2カ所を追加で中央級観光特区に指定する計画だった。
しかしこうした計画は思うように進まなかった。韓国の金剛山観光再開が遅れたからだ。資本が不足する北朝鮮の観光は外国人投資に成敗がかかる。このため韓国の金剛山観光再開が重要だ。外国人投資家は、韓国の決定を見守った後に投資を決めるという立場だ。このため北朝鮮は今回の第1回南北当局者会談で金剛山観光「再開」に執着したのだ。
北朝鮮は離散家族再会を避ける。再会の過程で南北が比較されることを嫌い、再会の準備過程も容易でない。平壌(ピョンヤン)でなく交通事情が劣悪な地方に高齢者が移動するのも不便だ。電算化・統計化が劣悪で、離散家族を捜すことも大変だ。北朝鮮はこうした劣悪な事情にもかかわらず、金剛山観光再開と離散家族再会を結びつけて同時履行を主張した。それだけ金剛山観光の「再開」が急がれるためだ。
北朝鮮は韓国の金剛山観光が再開されれば、他の観光団地の投資誘致と元山-金剛山国際観光地帯が活性化すると期待している。特に元山-金剛山国際観光地帯は金第1書記が建設現場を訪問して作業を促すなど関心を見せてきたところだ。北朝鮮は5月27日、金剛山で元山-金剛山国際観光地帯投資説明会を開催したりもした。この観光地帯は元山地区-馬息嶺(マシクリョン)スキー場地区-通川(トンチョン)地区-金剛山地区を含む大規模な観光ベルトだ。
北朝鮮は観光で自国をアップグレードしようと考えている。そのためには韓国の協力が必要だ。易地思之(相手の立場で考える)が答えだが、南北はいつも共生できる良い機会を逃している。本当に残念だ。
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