北朝鮮の牡丹峰(モランボン)楽団の公演取り消しに注目が集まっている。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が自ら団員審査までしたという牡丹峰楽団の初の海外公演を朝中関係復元のきっかけとする機会を突然手放した理由が明らかでないからだ。現在まで双方が明らかにした公式立場は、中国国営新華社通信が「工作層面の疎通問題で決められた期日に進行されなかった」と明らかにしたのがすべて。「工作層面」を直訳すれば、業務レベルの意見不一致によるものという意味となる。しかし中国語で「工作」は仕事・業務全般を意味する広範囲な言葉であり、新華社通信だけでは理由を特定できない。
12日に中央日報に対して公演取り消し事実を初めて確認した関係者は「理由は話せない」と述べた。朝中双方の関係者には一斉に箝口令が出されたようで、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」に登場した各種掲示物やコメントはほとんど削除された。
いったいどのような「話せない疎通問題」があったのか。韓国政府の関係者は「公演を観覧する中国側幹部の格をめぐり問題が生じたのではないだろうか」と推定した。あるメディアは「当初、政治局員級が参観することで合意したが、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の水素爆弾保有発言が出た直後、中国側が副部長級に格を下げると、北側が突然取り消した」と報じた。
「微博」には「北朝鮮は当初、習近平主席や李克強首相の参観を要請し、後に北朝鮮側は常務委員、中国はzz委員(政治局員を意味する微博の隠語)にこだわるなど意見一致しなかった」というコメントもあったが、今は削除されている。公演の事情に詳しい関係者は「文化部副部長(次官級)が観覧することにしたのは確か」としながらも「そんなことで公演が取り消しになったというのはでたらめだ。新華社通信の報道に誤りはない」と述べた。
とはいえ、公演観覧者の格をめぐる不協和音が生じた可能性はある。一時は軍芸術団出身のファーストレディーである彭麗媛氏と劉雲山常務委員の参観の可能性まで言及されたからだ。
金正恩の水素爆弾発言に対する批判を問題視したという分析もある。10日の朝鮮中央通信によると、金正恩は平壌(ピョンヤン)平川(ピョンチョン)革命史跡地を視察し、「わが祖国は自衛の核弾、水素弾(水素爆弾)の爆音をとどろかすことができる核保有国」と述べた。翌日、中国外務省の華春瑩報道官は定例記者会見で、「関連国は情勢の緩和に役立つことをするよう望む」と批判した。公演団の宿舎で会った中国側の関係者は「北朝鮮が華報道官の発言を最高尊厳に対する冒とくと受け止めた可能性がある」とし「過去にもそのような前例があるではないか」と述べた。政府当局者は「一つの省の報道官が最高指導者に公開的に反ばくしたものと受け止めた可能性がある」とし「しかし、中国が北の核開発を批判したのは昨今のことでないが、これを理由に公演を取り消したというのは納得しがたい」と話した。
牡丹峰楽団が突然帰国…中国観覧者の次官級格下げも原因?(2)
12日に中央日報に対して公演取り消し事実を初めて確認した関係者は「理由は話せない」と述べた。朝中双方の関係者には一斉に箝口令が出されたようで、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」に登場した各種掲示物やコメントはほとんど削除された。
いったいどのような「話せない疎通問題」があったのか。韓国政府の関係者は「公演を観覧する中国側幹部の格をめぐり問題が生じたのではないだろうか」と推定した。あるメディアは「当初、政治局員級が参観することで合意したが、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の水素爆弾保有発言が出た直後、中国側が副部長級に格を下げると、北側が突然取り消した」と報じた。
「微博」には「北朝鮮は当初、習近平主席や李克強首相の参観を要請し、後に北朝鮮側は常務委員、中国はzz委員(政治局員を意味する微博の隠語)にこだわるなど意見一致しなかった」というコメントもあったが、今は削除されている。公演の事情に詳しい関係者は「文化部副部長(次官級)が観覧することにしたのは確か」としながらも「そんなことで公演が取り消しになったというのはでたらめだ。新華社通信の報道に誤りはない」と述べた。
とはいえ、公演観覧者の格をめぐる不協和音が生じた可能性はある。一時は軍芸術団出身のファーストレディーである彭麗媛氏と劉雲山常務委員の参観の可能性まで言及されたからだ。
金正恩の水素爆弾発言に対する批判を問題視したという分析もある。10日の朝鮮中央通信によると、金正恩は平壌(ピョンヤン)平川(ピョンチョン)革命史跡地を視察し、「わが祖国は自衛の核弾、水素弾(水素爆弾)の爆音をとどろかすことができる核保有国」と述べた。翌日、中国外務省の華春瑩報道官は定例記者会見で、「関連国は情勢の緩和に役立つことをするよう望む」と批判した。公演団の宿舎で会った中国側の関係者は「北朝鮮が華報道官の発言を最高尊厳に対する冒とくと受け止めた可能性がある」とし「過去にもそのような前例があるではないか」と述べた。政府当局者は「一つの省の報道官が最高指導者に公開的に反ばくしたものと受け止めた可能性がある」とし「しかし、中国が北の核開発を批判したのは昨今のことでないが、これを理由に公演を取り消したというのは納得しがたい」と話した。
牡丹峰楽団が突然帰国…中国観覧者の次官級格下げも原因?(2)
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