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「特より損失」原油価格急落…石油精製・石油化学・造船は泣き顔=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「アフリカ産原油価格が大きく下がり中東の分をアフリカ産原油に回します。ロンドン支社では(買い入れ)対象原油の船積み日程と価格水準を把握して共有を願います。確認次第購入するか最終決定します」。

SKイノベーションの原油トレーディングチームのキム部長(40)が8日午前にシンガポール、ロンドン、ドバイのトレーダーに送ったメッセージだ。あっという間に状況が変わるため海外状況のモニタリングにさらに集中している。この会社は1月から石油価格急落に備え毎月1回系列会社の関連部署役員全員が参加する「市場変数検討会議」を新設し稼動してきた。10~12月期に入ってからはこの会議を1カ月に3~4回開いている。キム部長は「昨年下半期に原油価格が暴落し最悪の業績を出した時を思い出し緊張を緩めずにいる」と話した。

昨年上半期に100ドルを上回った国際原油価格が最近30ドル台まで下がると韓国の産業界には赤信号が灯った。世界的な景気不況による原油安であるため輸出の割合が大きい韓国経済には原油安が与える得よりも損失が大きいのだ。特に石油精製、石油化学、造船、海洋プラントなどの産業が危機だ。


原油を精製して販売する石油化学業界は直撃弾を受けた。先月ガソリンなどの石油製品輸出は昨年より36%減の24億3000万ドルを記録した。石油化学製品輸出も24%減少の27億8000万ドルだった。原油価格が下落し生産原価も減った。だが原油価格下落→製品単価下落→企業間価格競争→製品単価追加下落という悪循環が続き企業の採算性が大きく悪化した。

深刻な仕事不足に苦しめられる造船業界には原油安の悪材料まで襲った。世界的な石油企業が深海ボーリング船と海洋プラントの注文から減らしているためだ。大宇造船海洋関係者は「原油安が続けば新規油田開発のための各種プロジェクトが中断・遅延する恐れがある。最近も財務状況が悪化した船主が中途金を納入せず7034億ウォン規模のドリルシップ契約を破棄した」と話した。



「特より損失」原油価格急落…石油精製・石油化学・造船は泣き顔=韓国(2)

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