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【コラム】13世紀前のバイキングの規律と21世紀の韓国政治(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
アイルランドのダブリン、英国のヨーク、ウクライナのキエフ、フランスのノルマンディ…。北欧のバイキングが建設した都市だ。バイキングは北緯60度のやせた土地から貿易を通じて世界へと進出していった。彼らの墓からは北インドの仏像やアラビア語が彫られた紫水晶の指輪が発見される。世界中をかき回した交易規模を推測させる。その動力は、勇猛さの中に隠れた規律(Vikings Law)だった。無法天下だった当時の欧州で、バイキングは規律を国家の基礎と感じていた。13世紀が過ぎた今も、膝を打つような内容が多い。

バイキングの規律は大きく次の4つだ。項目ごとに具体的な行動指針がある。これを十分に考えてみれば、21世紀を生きる私たちにとっては聞き流せない忠告となる。

1.勇猛であれ。この項目の指針は「直接対応せよ。機会を握りしめろ。攻撃する時は融通性のある方法を使え。一度に1つの目標を攻略せよ。あまりにも詳しい計画を立てるな。最高品質の武器を使え」だ。9月15日、労使政が大妥協をした。雇用市場の全般を改革する内容だ。先進国が驚くほどだ。スペインのような国はうらやんでいる。大妥協の目標は1つだ。経済活性化だ。このような機会を逃せば、いつまたとらえることができるか約束し難い。ところが政界でこじれた。理念と政略的な判断に国家的目標と機会が飛んで行く危機だ。国会は対立が日常化し、柔軟性を期待するのが難しい状況だ。勇猛は消え失せ、低劣な姿だけだ。一言で政治は最悪の品質だ。このような武器で韓国号が世界を相手に戦うことができるだろうか。


2.準備せよ。「良い状態で武器を管理せよ。体の状態をしっかり維持せよ。共に戦う良い同僚を確保せよ。重要な瞬間には異見を見せずに力を合わせろ。1人の首長(指揮者)を選択せよ」。凍りついて干からびた土地に住んでいたバイキングのように、私たちには資源の代わりに人が武器だ。ところが2年ごとに回して仕切るやり方で雇用し、賃金格差や差別も激しい。人材をコストとしてみる使用者の利害打算に正規職労組の既得権固守まで加勢した。青年たちはスペックを積み重ねることに大学生活を浪費する。就業戦線ではこうしたものが通じず失業率だけが上がる。長期的な見識で準備するよりも、はんだづけ的な処方せんを乱発したからだ。誰にでも分かる事実だ。それでも解決法が出てこない。自分のソロバンだけをはじいているからだ。これだから「運命」というたわごとばかりが増える。



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