過激派武装組織イスラム国(IS)の広報モデルだったオーストリア出身の10代少女がISから逃げて捕まり、殴打されて亡くなったと英国テレグラフが24日(現地時間)報道した。オーストリアのウィーンに住んでいたムスリム少女のSamra Kesinovicさん(17)は、ボスニア出身のイスラム聖職者の説得で昨年4月、友人のSabina Selimovicさん(16)とともにトルコのアンカラを経てISの拠点であるシリアのラッカに行ってISに合流した。ボスニア難民家庭出身である2人の少女は、家族に「私たちはアラーに仕え、そのために死ぬだろう。私たちを探さないで」というメモを残していた。その後2人はニカブ(目以外の顔全体を覆う布)姿でISが配布する各種の宣伝物に登場した。全世界の女性たちを対象に「ISに加入せよ」と広報する内容の動画を撮るなどISモデルとして活動した。Kesinovicさんは昨年末に家族に送った手紙で「あまりにもおぞましい暴力行為をたくさん見たので、もう故郷に戻りたい」と書いていた。デイリーメールは昨年11月「2人の少女はいずれもIS隊員と結婚して妊娠したものと推定される」と報道もした。
その後KesinovicさんはISから脱出しようとしたが捕まり、IS隊員に殴打されて殺害されたとオーストリアの日刊紙クローネン・ツァイトゥングがISに加担し脱出したチュニジア女性の話を引用して伝えた。Selimovicさんも昨年、Kesinovicさんが亡くなる前にシリア戦闘に参加して命を落とした。オーストリア政府はKesinovicさんの死亡に関して「個人史について言及するのは不適切だ」として言及を避けた。
その後KesinovicさんはISから脱出しようとしたが捕まり、IS隊員に殴打されて殺害されたとオーストリアの日刊紙クローネン・ツァイトゥングがISに加担し脱出したチュニジア女性の話を引用して伝えた。Selimovicさんも昨年、Kesinovicさんが亡くなる前にシリア戦闘に参加して命を落とした。オーストリア政府はKesinovicさんの死亡に関して「個人史について言及するのは不適切だ」として言及を避けた。
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