李世基(イ・セギ)会長は李基沢(イ・ギテク)元民主党総裁らとともに4・19(四月革命)の主役に挙げられる。当時、高麗大総学生会長として「4・19革命宣言文」を朗読した。開城(ケソン)出身の李会長は「昼には国軍海兵隊が、夜には人民軍が入ってきて、後に中国共産軍が入ってきた。戦争の経験が統一への関心につながった」と話した。
統一部長官を務めた李会長は教授(高麗大政治学科)時代、分断と韓国戦争(朝鮮戦争)を研究する過程で中国研究に進んだという。韓中国交正常化(1992年)前後には政治家として、政界引退(2000年)後には民間人として、中国との民間交流を続けている。昨年訪韓した習近平国家主席は「老朋友(昔からの友人)李世基に会いたい」と話し、2人が会ったりもした。
18日、ソウル清潭洞(チョンダムドン)の韓中親善協会で李会長に会い、「韓中民間外交30年」に関する話を聞いた。李会長の事務室の壁は歴代の中国政治家らと撮った写真で埋まっていた。
--パンダ交流のアイデアはどこから出たのか。
「高麗大教授時代だが、学生デモが激しいため、後方で私が煽動しているのではと疑った朴正熙(パク・ジョンヒ)政権が休校令を解除する条件で私と金相浹(キム・サンヒョプ)総長ら4人を追い出した。亡命する気分で東京大に留学することになった。当時日本を訪問したトウ小平が友好の象徴としてパンダの雄と雌を贈り、上野公園に展示した。パンダを見ようと中学・高校生や東京市民が毎日のように列をつくるのを見て、パンダの人気を知った。2013年の朴槿恵(パク・クネ)大統領当選時に特使としてソウルに来た張志軍外交部常務副部長を通じてパンダ交流を提案した」
--中国はすぐに受諾したのか。
「習主席との縁を説明し、『韓中国交正常化20年を迎え、パンダを贈る時期になったのではないのか。米国・日本・北朝鮮には贈ったと聞いている。朴大統領が中国に行く時、パンダを贈るべきではないだろうか』と話した。私の言葉が習主席に伝えられて、パンダを贈るという連絡があった。しかし朴大統領が費用(年間飼育費約1億円)がかかりすぎるといって断った。その後、エバーランドが動物保護基金などを負担する条件で交渉し、急進展した。来年3月までにエバーランドにパンダが来る」
<インタビュー>韓中親善協会長…「パンダの韓国行き実現」(2)
<インタビュー>韓中親善協会長…「パンダの韓国行き実現」(3)
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