鄭宗燮(チョン・ジョンソプ)行政自治部長官と兪奇濬(ユ・ギジュン)海洋水産部長官が10日午前、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれた閣僚会議に先立ち挨拶している。長官職辞任の意思を明らかにした鄭長官は来年の第20代総選挙に出馬する見通しだ。(写真=青瓦台写真記者団)
ある高位党役員は大邱・慶北(キョンブク)(TK)総入れ替えに言及して「大統領が『誰それを推してください』というか。そうでなくても大統領の意中を伝える方法は無尽蔵だ。間接発言、行事出席、側近人物の活用など大統領が使えるカードは多い」とした。この日、朴大統領の「誠実な人が選ばれるようにしてほしい」という発言がその一例だというものだ。
朴大統領の発言は、第19代国会が各種民生法案を放置していることについて批判している間に出てきた。青瓦台関係者は「大統領発言の本質は『総選挙総入れ替え』ではなく、第19代最終定期国会で国会が民生のためにあることを見せてほしいということ」と一線を引いたが、親朴系内ですら「TK総入れ替えに力を加える発言」という解釈が出てきた。
親朴系のある核心議員は「朴大統領の発言は、今年6月末の国会法波動当時に劉承ミン(ユ・スンミン)院内代表に向かって『背信の政治』と言ったことの延長線」としながら「朴大統領の『政治用語辞典』で誠実の反対語は背信」と語った。この議員は「朴大統領は今日、国政を後押しする議員が多く当選しなければならないという意味を明確に伝えた」とも話した。
現職大統領の立場で親政体制の構築は次期権力構図ともからんでいる。
またほかの親朴系の重鎮議員は「大統領は多様な走者が大統領選挙の競争を繰り広げることを願っている」としながら「安大熙(アン・デヒ)元最高裁判事と崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相らが総選挙後、金武星(キム・ムソン)代表と争う可能性もある」と話した。
彼は「金泳三(キム・ヨンサム)元大統領時代の『9龍』のような状況も悪くない」とした。執権後半期の大統領としては、次期走者同士が競争する構図がレームダック(任期末の規律弛緩)防止にとってより有効だという意味だ。
親朴議員「朴大統領の用語辞典、誠実の反対語は背信」(2)
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