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2倍高いLGの洗濯機、ニューヨークで品切れになった理由

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

LG電子が3日にニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエアで2つの洗濯槽を使って分離洗濯ができる新概念洗濯機ツインウォッシュの発売行事を行ない米国市場攻略に乗り出した。(写真=LG電子)

LG電子の洗濯機の野心作であるツインウォッシュが世界最大市場である米国に進出した。3日にはベストバイなど主要な流通店舗で一斉にツインウォッシュが陳列され始めた。

この日LG電子はニューヨークのタイムズスクエアで発売イベントを行った。有名振付師のジョシュア・ベルガスがツインウォッシュの長所である分離洗濯などを演出したパフォーマンスを行ない、LGはこの姿をタイムズスクエアに設置されたLGの広告看板とユーチューブで生中継した。

洗濯槽が2つあるツインウォッシュの特徴を消費者はひと目で見抜いた。ある主婦は「これ見て」と言いながら感心した。彼女は「子どもが5人いるがこのように上下で洗濯を同時にできれば時間の余裕がたくさんできそうだ。本当に良い」と話した。別の男性は「妻の代わりに洗濯をする時があり、これを使えば早く洗濯を終わらせて好きなスポーツを見に行くことができそうだ」と話した。


米国の流通業界ではすでにツインウォッシュ確保戦が熱くなっている。製品を販売している店舗数は既存のプレミアム洗濯機販売店舗の2倍を超えた。ツインウォッシュの米国内販売価格は約2500ドル。通常のプレミアム洗濯機の1200~1300ドルに比べ2倍だ。それでも事前予約用に用意した3000台はあっという間に売り切れた。LG電子には急いで配送してほしいという販売店からの要求が殺到した。船便ではとても間に合わず、結局船便より運送費が10倍高い航空便で300台の洗濯機を空輸する珍風景まで見られた。

ツインウォッシュの北米市場での大ヒットの兆しがLGに投げかける意味は小さくない。LGの社員は普段から「洗濯機はLGの自尊心であり自負心」と話す。LGの洗濯機は世界1位だ。米国のドラム洗濯機市場でも9年連続1位を守っている。7~9月期基準で米国のドラム洗濯機市場でLGのシェアは33.6%で、2位の2倍近く多い。ツインウォッシュ開発には8年がかかった。2006年のスチーム洗濯機成功直後すぐに次世代洗濯機開発に着手した結果だ。特許技術だけで457件に上る。LGはツインウォッシュを通じて世界1位の座を固めるだけでなく、改めて洗濯機の標準を提示するという目標を立てた。

現在のシェアよりLGにとってさらに重要なのはブランド効果だ。洗濯機はLGブランド戦略の核心軸だ。洗濯機の主な消費者は主婦だ。家族を世話するのに洗濯機は必需品だ。「主婦の立場では夫よりありがたいものが洗濯機」という言葉があるほどだ。主婦は多くの家庭で製品購入決定全般に強力な影響力がある。各種調査は主婦の信頼を得られれば家族全体がそのブランドに好感を持つようになるということを示す。洗濯機の成功はテレビとモバイル部門でLGブランドが置かれた相対的な劣勢の挽回を助けられるということだ。

LG電子のチョ・ジュワン米国法人長は、「ツインウォッシュの成功がブランドイメージを画期的に強化する契機になると期待している」と話している。



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