野党・新政治民主連合の文在寅（ムン・ジェイン）代表が３０日、党拡大幹部会議で「北が我々の教科書問題に介入するのを強く警告する」と述べた。また「北こそ歴史国定教科書体制を民主的に改善するべきだ」と指摘した。

北朝鮮はその間、労働党機関紙の労働新聞を通じて１０件ほど歴史教科書国定化を非難する報道をしてきた。２０日には国定化推進を「自滅を早める歴史クーデター」と表現し、２９日には「この戦いで最後の敗者は保守執権勢力」と主張した。北朝鮮の祖国平和統一委員会（祖平統）も宣伝サイト「わが民族同士」を通じて、「現在、南朝鮮の随所では歴史教科書国定化を糾弾する激怒に満ちた声が日々高まっている」（２９日）と伝えた。

これに対しセヌリ党の一部では「北が歴史教科書国定化に関連し、反政府闘争を扇動する指令文を送った」という主張まで出てきた。文代表は「歴史教科書国定化反対が北の指令というセヌリ党の暴言を糾弾する」とし「セヌリ党は北がしている国定化を真似ようという自らの恥ずかしい姿を省みるべきだ」と述べた。