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<U-17W杯>イ・スンウ「自分を捨ててチームのためにプレーする」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イ・スンウ(17、バルセロナB)

欲を捨てた。するとより大きなものが返ってきた。

U-17(17歳以下)サッカー韓国代表のFWイ・スンウ(17、バルセロナB)にとって、チリで開催中のU-17国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)は「一緒にプレーするサッカー」の醍醐味を感じさせてくれた舞台だ。主人公ではなくても楽しめることを知り、イ・スンウは大きく変わった。ゴールへの欲を自制し、チームの戦術に溶け込んだ。代表チームが宿泊するコキンボのホテルで27日に会ったイ・スンウは「より徹底的に自分を捨てる準備ができている」と語った。イ・スンウは29日(日本時間)午前8時にラ・セレナで行われるベルギーとの決勝トーナメント初戦を控えている。

「無得点」。イ・スンウを締めつけ、そして一方では自由にする言葉だ。グループリーグ序盤の2試合でイ・スンウはゴールを決められなかった。その代わりに相手守備ラインを崩す知能的な動きで同僚にゴールチャンスを作った。チャン・ジェウォン(17)、オ・セフン(16、ともに現代高)がそれぞれブラジル戦(1-0勝利)とギニア戦(1-0勝利)で決勝ゴールを決めると、イ・スンウは誰より熱く歓呼した。


キム・ホ龍仁サッカーセンター総監督は「イ・スンウが変わり、チーム全体の攻撃戦術の完成度が高まった」とし「イ・スンウは『ゴールを決める方法』を知っている選手だが、今大会には徹底的に『勝つ方法』に集中している」と称賛した。

イ・スンウは「10人のチームメートが自分に合わせるより、自分が10人のためにプレーするのが効果的だということを知った」とし「チームの勝利のためにどんな役割でもする」と語った。MFキム・ジョンミン(16、錦湖高)は「スンウ先輩はチームメートを励まし、先頭に立ってチームの雰囲気を作る」とし「試合に勝った後、音楽のボリュームを上げてリズムに合わせて踊る先輩の姿は、男の自分が見ても本当にかっこいい」と話した。

チリを訪れた父イ・ヨンジェさんは「スンウが(FIFAの制裁で)長いあいだ公式戦に出られず、感覚を取り戻すのに苦労していた。心理的なプレッシャーも大きかったはず」とし「前半20分で苦しくなると言いながらも歯をくいしばって頑張る姿を見ると痛ましいが立派に思う。得点できず心配している方も多いが、犠牲的なプレーをする姿がもっとうれしい」と話した。



<U-17W杯>イ・スンウ「自分を捨ててチームのためにプレーする」(2)

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