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【時視各角】大陸のミス、半島のため息(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
このような光景をこれほど早く見ることになるとは思っていなかった。先週、中国シャオミ(小米科技)の新製品発表会に集まったマスコミと消費者の反応のことだ。米アップル社の新製品発表と変わらない熱狂ぶりだった。携帯電話会社だと考えていたシャオミの新製品も衝撃的だった。数百万ウォン台の1人乗り電動スクーターを30万ウォン台で、68インチの超高画質テレビを80万ウォン台で出した。消費者は「私もシャオミを買う」とし、業界ではシャオミ輸入販売権の角逐があり、デパートも売り場を出そうとしている。中国発スターブランドの進撃の勢いには驚かされる。

シャオミという企業の正体についても知らなかった。昨年、中国携帯電話市場でサムスンを抜いて1位になった薄利多売型ローカル携帯電話会社という程度で知られていた。シャオミ補助バッテリー、Mi Bandなど価格に比べて性能とデザインが優秀な携帯電話周辺製品を出し、「大陸のミス」という愛称で呼ばれるまで「いったい誰なの」という程度だった。しかしこのような安易な考えが変わるのに1年もかからなかった。

よく見ると、シャオミは低価格携帯電話を売ったのではなく、モバイルプラットホームを構築してアップルのように生態系を構築したのだった。シャオミの競争力はハードウェアでなくソフトウェアだ。もちろん情報通信(ICT)企業はすべてプラットホームを開発し、その中で付加サービスを提供する生態系戦略を目指す。サムスン電子もノキアも独自の基本ソフトを作って生態系戦略を駆使した。しかし成功したのはアップルとシャオミくらいだ。特にシャオミは付加サービスに関してはアップルを上回る。大陸のミスシリーズと呼ばれるコンピューター周辺機器と各種家電および生活用品を次々と出し、ファンを増やしている。


勘が鋭いある若い友人はシャオミについて「キングスマン」を見るようだと語った。この映画に出てきた「環境汚染と地球温暖化を解決するために地球の危害要素である人間をなくそうとする悪党の計画」が思い浮かぶということだ。この計画は人間の暴力性を増進させる無料USIMを普及させ、このチップが全地球に広まった時、チップの暴力性を発動させて殺し合うようにし、人間清掃をするというものだった。チップ一つで人間を統制するという発想と安く携帯電話を売ってモバイルプラットホームを広めた後、すべての生活領域に入り込むという事業戦略が似ていて、アジアへ広がっていくシャオミゼーション(Xiaomization、シャオミ化)現象は、すでにシャオミ発「キングスマンの野心」が実現していることを見せているようだという。



【時視各角】大陸のミス、半島のため息(2)

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