涙を流しながら再会を喜ぶ家族たち。
北へ拉致された漁師のチョン・ゴンモクさん(64)さんは、韓国側から車いすに乗って来た母親のイ・ボクスンさん(88)と43年ぶりに会った。チョンさんは1972年12月28日に黄海で漁をしていたはえ縄漁船五大洋61号と62号の船員24人とともに北朝鮮の警備艇により北に拉致され帰れなくなった。母親を見つけたチョンさんは抱きしめられ「お母さん」と泣き叫んだ。
白寿を控えた父親と2人の娘の再会も劇的だった。2度目の対面に参加した韓国側訪問団のうち最高齢者のク・サンヨンさん(98)は花柄の靴を買い65年ぶりに71歳と68歳の2人の娘に会った。クさんと韓国から同行した息子のヒョンソさん(42)は北朝鮮にいる姉に「靴を買ってあげられなかったのが一生の心残りとなっていたが靴を持ってこられた」と説明した。
もう1人の最高齢者のイ・ソクジュさん(98)は北朝鮮側にいる息子のドンウクさん(70)が持ってきた妻の若い時代の写真を見てとめどなく涙を流した。
北に置いてきた妻と60年ぶりに会ったチョン・ギュミョンさん(86)が「あんなにきれいだったのになぜ結婚(再婚)しなかったのか」と話すと、妻のハン・ウムジョンさん(87)は「どうして写真1枚取らずに置いていったのか」とすすり泣いた。チョンさんは別れた当時お腹の中にいた北朝鮮側の息子ワンソクさん(65)を見て「父親として見せてやれるものは何もなかった」と号泣した。
対面団は25日に金剛山ホテルと外金剛ホテルで個別対面、共同昼食、団体対面を2時間ずつ行う。最終日の26日には金剛山ホテルでお別れ対面をした後、韓国側訪問団は陸路で韓国に戻る。(中央SUNDAY第450号)
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