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【コラム】シャオミの粟と小銃=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
Q兄さん。

何度も迷いました。「大企業に肩入れするのか」と言われるのは明らかなので。シャオミの話です。数日前に出した製品がまた話題ですね。60インチの超高画質(UHD)テレビが89万ウォン。1人用電動スクーター(ナインボット・ミニ)が35万ウォン。価格革命です。シャオミの長所、早く学ばなければなりません。メーカーではなく企画・投資会社である企業の性格、卓越した口コミマーケティング、開かれた組織文化はうらやましいです。スマートフォン付属機器でも作っているのか思ったら生態系を作っていたというから驚きました。熱狂的ユーザーグループの“米粉”はますます強力なパワーになるでしょう。「コピー品」「中低価格」とだけ考えていたらひどい目に遭います。

しかしバランスの取れた天秤は必要です。兄さんのように影響力がある方ならばの話です。このところIT関連の大衆講義のありふれた光景はこのようなものです。さまざまな事例を挙げてシャオミを称賛します。それからサムスンやLG電子の“黒歴史”をひとつ見せてばかにします。ところが比較は適切でなく批判は皮肉であるものです。例えばサムスンはなぜシャオミのように安くて美しい補助バッテリーを作れないのかという形です。この製品はサムスンが作る理由も、必要もありません。その時間に高級先端製品開発をするのが正しいでしょう。あえて問い詰めれば韓国国内の中小企業の競争力のせいでしょう。私は、映画『国際市場で逢いましょう』を非難した兄さんが同じ情緒のシャオミのイメージ広告をほめることもおかしいと思います。


可能性ではなく実在するシャオミの位置付けは追撃者です。韓国企業がコピーする時はメーカーであるソニーがモデルだったし、シャオミは企画会社であるアップルがモデルである点が違ったりはします。特許侵害問題でシャオミが海外に出てくる時は苦労するだろうという分析もあります。何よりビジネスは現実です。企画力、参加感はシャオミの動力です。しかし成長の現実的基盤は巨大な中国市場と莫大な資本です。19日に出されたナインボットミニはシャオミが4月に買収した米国のセグウェイの製品を改良したものでしょう。セグウェイが自社の製品をコピーしないようにと言うのでシャオミが会社をまるごと買ってしまいました。韓国の大企業がそうしたなら「お金の横暴」という非難は大きかったと考えるなら飛躍でしょうか。韓国市場の大きさが中国と同じだったとすれば、韓国はより多くのものを、あまり激しくない方法で成し遂げたかも知れません。

繰り返し話しますがシャオミは注目すべき企業です。しかし分けて見たらと思います。シャオミ(小米)は粟という意味です。毛沢東が抗日戦争と開国過程で強調した「粟飯を食べ小銃を持つ」から取られた名前です。取るに足らない食糧と武器だが敵に勝つことができるという精神が込められました。粟で大きな倉庫を満たしていくシャオミの挑戦を応援します。しかし私は、シャオミが反対の手に持っている小銃から目をそらしたまま拍手喝采ばかりはできません。兄さんの判断は兄さんがすべきことです。大きくは望みません。サムスンに勤めるZまで呼んで食事でもしながら一度脅かしてくれれば良いです。連絡待ってます。

キム・ヨンフン経済部門次長



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