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【社説】朝鮮労働党、冷戦対決脱却し対話に出よ

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
北朝鮮は朝鮮労働党創建70周年となる10日、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場で盛大な軍事パレードを開き祝った。人民軍2万人を動員した過去最大規模の軍事パレードには最新兵器と各種装備が登場した。韓国の陸海空軍本部がある鶏竜台(ケリョンデ)と大田(テジョン)圏まで攻撃できる300ミリ新型放射砲と弾頭を改造したKN-08大陸間弾道ミサイル(ICBM)も公開した。

軍事パレードの費用だけでも北朝鮮としては大きな規模である1兆~2兆ウォンがかかったという分析がある。莫大な費用を調達するため北朝鮮政権は大々的な外貨調達を指示したという報道もあった。こうした北朝鮮の豪華軍事パレードと行事を眺める私たちの気持ちは複雑で息苦しいだけだ。

盛大な軍事パレードの後に隠された北朝鮮住民の苦痛を考えれば、果たして労働党政権がこうした行事を行う資格があるのかまず尋ねたい。「白いごはんに肉のスープ」どころか、最も基本的な生活問題すらまともに解決できず、北朝鮮社会を人権と民主主義の不毛地にし失敗した政党ではないのか、労働党は答えなければならないだろう。


70年間にわたり住民を飢餓と貧困に追いやった労働党は金氏3代世襲独裁の手足の役割をする私党に転落したという批判を受けている。白頭血統が独占する「金氏北朝鮮」は主体思想を信奉し首領絶対主義に埋没している類似宗教集団と同じなではないのか。

2012年に執権した金正恩(キム・ジョンウン)はこれまで叔母の夫の張成沢(チャン・ソンテク)ら幹部クラス70人余りを残酷に粛清する恐怖政治で1人支配体制維持に成功した。当分こうした形で権力を維持するだろうがそれはいったいだれのためのものか。

さまざまな懸念の中でもまだ幸いなことは北朝鮮が予告した長距離ロケット打ち上げや追加核実験の挑発はしなかった点だ。どんな理由であれこれはひとまず肯定的なシグナルだ。これを根拠に私たちは北朝鮮が対決よりも対話に出たいという意志を持っているものとみたい。もちろん北朝鮮が今後もいつであれ大小の軍事挑発を敢行する可能性はいくらでもある。私たちはこのような挑発威嚇に対しては徹底的に備えなければならないだろう。

朝鮮労働党の完成は独裁と我執でなく韓国と国際社会との協力と共生を通じてなされるだろう。私たちはまず8・25合意を順守することを促す。20~26日に予定された離散家族再会を支障なく進めなければならない。これにとどまらず当局者会談を早く開催し南北の喫緊な懸案を対話を通じて解決することを望む。

金正恩はきのうの軍事パレードでの演説で、「人民を空のように敬う労働党が機関車になることを全党員同志に訴える」とし、党幹部に人民のために奉仕することを注文した。言葉だけそうするのではなくて本人から実践しなければならない。北朝鮮住民の生活水準向上のためには開城(ケソン)工業団地事業のような韓国との経済協力が何より重要だ。私たちはいつでも北朝鮮と協力する準備ができている。

対決を捨てる瞬間にこの問題は自動的に解決されるだろう。金正恩と朝鮮労働党が生きる道は核兵器を捨て開放と改革、そして対話のテーブルに出てくるという事実はあまりに自明だ。時代錯誤的な軍事的威嚇と赤化統一妄想は一日も早く捨てるべきだ。

70周年を迎えた労働党はわが民族の至上命令である平和統一のために真正性ある行動を見せなければならない。南北人民の切実な願いを踏みにじってはならない。朝鮮労働党は手遅れになる前に民族の至上命令に答えよ。(中央SUNDAY第448号)





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