日本人は依然として俳優イ・ビョンホンを応援している。

少なくとも８日、映画『内部者たち』の制作報告会が行われたソウル狎鴎亭（アックジョン）ＣＧＶ劇場前に集まった日本人ファンたちはそうだった。制作報告会の後、車で速かに移動するイ・ビョンホンと出会うチャンスはないか、あっても短いという点を分かっていながらも数多くのファンたちが駐車場側に向けた視線をはずさなかった。「イ・ビョンホンが好きな理由は単純だ、彼の演技が上手だから」という日本人ファンにインタビューをした。

東京から来たというＡさんは「映画『ＪＳＡ』でイ・ビョンホンさんを初めて見た時からずっとファンだった」として「今日彼に会えないかもしれないが希望を持って韓国に来た」と話した。香川県から来たという別のファンＢさんは「韓国の“おばさん”たちは、いくら好きなスターがいても制作報告会や撮影会場、空港などを訪れるケースが多くないだろうが、日本のファンたちは目でスターを確認したい気持ちがある」と話した。


「５０億ウォン脅迫事件」で物議になりイメージに大きな打撃を受けた事実は知っているのだろうか。Ａさんは「もちろん知っている」と言った。彼女は引き続き「みんな衝撃を受けたが、すでに１年という時間が過ぎた」として「微妙な話だが、韓国人は厳しくて日本人は許す。日本の芸能界だったらすでに過ちを許して“俳優イ・ビョンホン”を見ようとしただろう」と話した。

Ｂさんも似たような意見だった。彼女は「（イ・ビョンホンの物議は）似たような問題が日本で起きていたら初めからこれほど大きくとらえていない」としながら「基本的に日本人たちは『芸能界の人々はみなそうかも』という考えを持っている上に、物議になった後もその人が持つ才能（演技・お笑い・歌など）に集中しようとする」と話した。

彼女は具体的に最近、浮気で日本を騒がせた日本のお笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功の例をあげて「浜田さんは結婚した状態で夫人も認知度がある上に浮気はもちろん悪い行動だが、謝罪と反省後に依然として笑いを与えることに旺盛に活動している」と話した。引き続き「日本でイ・ビョンホンは“演技力”で認められている。個人的には役所広司のような名俳優と似た位置だとみている」として「イ・ビョンホンに拍手を送る理由は、彼が物議をかもした前後に絶えず俳優としての才能を見せているから」と話した。

Ａさんもこれに同意しペ・ヨンジュンに言及した。彼女は「ペ・ヨンジュンの人気はすごいが、彼は今や『社長』という認識が強い」として「イ・ビョンホンは『俳優』の本分を地道にあきらめず俳優生活を続けている点が応援するべき理由だと思われる」と話した。

Ａさんは最後に韓日関係について力説して「必ず記事に入れてほしい」と依頼した。彼女は「文化と政治は違う」として「両国の政治的対立と過去の問題は深刻だが、文化交流はこれとは関係なく一層活発に成り立つべきこと」と話した。

また「私もやはり韓国が好きだからではなく、韓国の文化と韓国人が好きだからイ・ビョンホンも好きになった。双方が文化について開かれた心を持っていれば最近下降気味の日本国内での韓流も再び上昇できるだろう」と話した。

一方、映画『内部者たち』は大韓民国の社会を動かす内部者たちの義理と裏切りを描いた犯罪ドラマだ。１１月封切り。