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【コラム】着てみると本当に快適…「韓服の日」作ったら

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
歴史が深く文化が豊かな国には必ず伝統衣装がある。伝統衣装は長い歴史をたどりながら、その国の気候や人々の生活様式に適合した形態に変化してきた。たとえば遊牧民族であるモンゴルの人々は馬に楽に乗れるよう伝統衣装を発展させてきた。イスラム圏では男女いずれも体を徹底的に隠さなければならず男性の伝統衣装は丈が長くてぶかぶかで、女性の服は髪の毛を隠すヒジャブまで含まれる。

韓国も長い間の歴史の国らしく、伝統衣装である韓服がある。韓服は色が多様で色ごとにさまざまな意味がある。かつてはその形が身分によって多様だったと聞いた。アラブ人の立場としては伝統衣装がこのように多様だという事実が珍しくて風変わりだった。伝統衣装は国民だれもが同じように着るものと思っていたからだ。アラブの伝統衣装は誰でもよく分かる白いワンピースだ。国ごとに少しずつ違って、簡単な装飾品や色が追加されたりもする。アラブの伝統衣装は韓服と用途において差がある。アラブ圏の中でも、特にペルシア湾地域では平常時にも伝統衣装を着て学校や職場に通う。

このように伝統衣装は日常の一部だ。だが韓服は名節や結婚式のような特別な日だけに着る服になった。


韓国文化を学ぶ時に何回も韓服体験をしてみたが、一緒にやった外国人の反応は「本当に気楽だ」「ウェディングドレスを着た感じがする」などと称賛一色だった。特に女性用の韓服を着てみたアラブ圏の女性たちは「頭にヒジャブさえかぶれば良い」という話をしていた。きれいで快適なのはもちろん慎ましくさえ見えて、故郷で着てもかまわないという気がするほど親しみを感じるという意だ。

このように外国人にも愛される韓服なのに、もともとの韓国では平常時にあまり着ないのが残念だ。さらに成人になるまで韓服を着てみたことがないという韓国の人も少なくないとは驚くばかりだ。当然、着る時の感じ、色や形の意味は分からないだろう。韓国の人が韓国の重要な伝統遺産である韓服について知らないというのは不幸なことだ。

国内外にハングルの重要性を伝えるハングルの日のように「韓服の日」を作ったらどうだろうか。韓国人はもちろん韓国が好きな国内外の外国人に韓服の由来や意味を紹介する記念日が必要だ。その日に合わせて世界的に韓服体験や特別販売行事までやれば韓国はもちろん外国でも韓服を着る人を見る日も遠くないだろう。

サミー・ラシャドJTBC『非首脳会談』出演者



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