欧州連合(EU)が欧州に流入している難民数十万人を近く本国に送り返す計画を推進中だ。英紙タイムズは6日、「EUが現在の異常な移民増加を抑制するため、『より多くの難民を本国に送還すべき』と加盟国に促す計画だ」と報道した。加盟国に「難民を積極的に受け入れるように」と圧迫した数カ月前とは対照的な動きだ。
欧州に流入してきた難民は上半期だけで40万人を超える。彼らの大部分はシリアやアフガニスタンでの戦争を避けてやって来た人たちだ。タイムズがこの日公開した文書でEUは「加盟国は難民送還について体系的に決め、これを実行するのに必要なあらゆる措置を取らなければならない」と強調している。難民審査から脱落した難民が追放を避けて逃げられないよう難民をあらかじめ拘禁する案も出された。「難民の出身国が追放された難民をスムーズに受け入れられるよう援助する案も検討されている」と同紙は伝えた。
中東と北アフリカ出身難民が欧州に入るために通過するトルコを支援する案も出てきた。ドイツの日刊紙ドイチェ・ヴェレは6日「EUがトルコ政府に最大10億ユーロの資金を支援することにした」としてこのように伝えた。EUの支援を受けたトルコ政府は自国内に難民収容施設6カ所を建て沿岸警備隊も大幅に改善して欧州に渡る難民を阻止する計画だ。
背景には1カ月に数十万人に達する難民が欧州に流入しているEU加盟国の混乱がある。「難民問題に目を背けている」という非難世論に勝てずシリア難民2万人を受け入れることにした英国政府も改めて強硬な移民抑制方針を強調している。キャメロン首相はBBCとのインタビューで「いまのように移民者が多い状況は統制されなければならない。彼らを統制しなければ和合と統合の社会を作ることはできない」と強調した。
難民反対の世論が大きくなるドイツでも難民の「無制限包容」から「制限的管理」にシフトしている。日刊紙のザ・ローカルは、「ドイツ国民の10人中8人が難民に対する国境統制を望んでおり、10人中6人はメルケル首相の難民受け入れ政策が誤りと考えている」と報道した。
一方、EUは先月難航の末に合意した難民4万人の分散・再配置案を9日から本格的に実行する。最初の再配置対象は現在イタリアに滞在しているエリトリアの難民で、9日午前に航空便でスウェーデンに移される予定だ。
欧州に流入してきた難民は上半期だけで40万人を超える。彼らの大部分はシリアやアフガニスタンでの戦争を避けてやって来た人たちだ。タイムズがこの日公開した文書でEUは「加盟国は難民送還について体系的に決め、これを実行するのに必要なあらゆる措置を取らなければならない」と強調している。難民審査から脱落した難民が追放を避けて逃げられないよう難民をあらかじめ拘禁する案も出された。「難民の出身国が追放された難民をスムーズに受け入れられるよう援助する案も検討されている」と同紙は伝えた。
中東と北アフリカ出身難民が欧州に入るために通過するトルコを支援する案も出てきた。ドイツの日刊紙ドイチェ・ヴェレは6日「EUがトルコ政府に最大10億ユーロの資金を支援することにした」としてこのように伝えた。EUの支援を受けたトルコ政府は自国内に難民収容施設6カ所を建て沿岸警備隊も大幅に改善して欧州に渡る難民を阻止する計画だ。
背景には1カ月に数十万人に達する難民が欧州に流入しているEU加盟国の混乱がある。「難民問題に目を背けている」という非難世論に勝てずシリア難民2万人を受け入れることにした英国政府も改めて強硬な移民抑制方針を強調している。キャメロン首相はBBCとのインタビューで「いまのように移民者が多い状況は統制されなければならない。彼らを統制しなければ和合と統合の社会を作ることはできない」と強調した。
難民反対の世論が大きくなるドイツでも難民の「無制限包容」から「制限的管理」にシフトしている。日刊紙のザ・ローカルは、「ドイツ国民の10人中8人が難民に対する国境統制を望んでおり、10人中6人はメルケル首相の難民受け入れ政策が誤りと考えている」と報道した。
一方、EUは先月難航の末に合意した難民4万人の分散・再配置案を9日から本格的に実行する。最初の再配置対象は現在イタリアに滞在しているエリトリアの難民で、9日午前に航空便でスウェーデンに移される予定だ。
この記事を読んで…