法王が演説する時も、議会のバルコニーの横に法王と並んで立った時もベイナーはずっと涙と鼻水をぬぐっていた。みんなが首をかしげた。案の定、次の日にベイナーは下院議長、議員職をすべて投げ打った。敬虔なカトリック信者であるベイナーの涙は世俗の荷物を下ろす、宗教的に見れば恩恵の涙だった。だが、これを政治的に解釈する人は「議会の大統領」として周辺を振り返らず傲慢に君臨した人の敗北の涙と見る。
ベイナーの涙を見て思い出した場面がある。5年ほど前の2010年2月24日。場所も同じ米議会だった。
ベイナーの涙を見て思い出した場面がある。5年ほど前の2010年2月24日。場所も同じ米議会だった。
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