1985年9月22日、プラザ合意に署名した後に笑うG5財務長官。(中央フォト)
30年前のプラザホテルでの会議と2015年の日本銀行の輪転機の高速稼動。全く異なる時空間で起きた別個の2つの事件は実際には緊密につながっている。プラザ合意という30年前の羽ばたきはいまでも世界経済も隅々に竜巻を起こしているのだ。「場面1」はどのように長い歳月を経て「場面2」にまでつながるのか。世界の貨幣経済史を振り返ってみるとその謎が解ける。「為替相場の威力」と為替相場すら操る国際経済の「力の論理」が謎解消の2つのキーワードだ。
力で下げたドル…日本を30年苦しめる為替相場の報い(2)
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