ロッテニューヨークパレスホテル全景。(写真=ロッテホテル)
拠点ホテルを前面に出しブランドを構築する橋頭堡戦略はロッテホテルモスクワの成功事例がモデルになった。2010年にモスクワに進出したロッテホテルがリッツカールトンやヒルトンなど競合ホテルを押しのけて定着するとロッテ製菓のチョコパイのシェアが大きく上がった。モスクワの好評はロッテホテルがウズベキスタン(タシケント)、ベトナム(ホーチミン、ハノイ)、中国(瀋陽、煙台)など周辺国に進出する基盤となった。
ロッテホテルは2020年まで世界の主要都市に50軒のホテルを運営する目標を定めている。ニューヨークだけでなくロンドン、パリ、フランクフルトなどが対象だ。各国の経済・文化の中心都市に進出してブランド認知度を高めた上で周辺地域にホテルを拡張する計画だ。ソン社長は「ザ・ニューヨークパレスホテル買収後、共同経営や委託運営などさまざまな提案がきている。2020年までに33軒のホテルを追加で買収する計画で、すでに15件程度のプロジェクトが進行中だ」と紹介した。ロッテホテル関係者は、「買収であれ委託経営であれロッテのブランドを使えるかが核心考慮事項だ」と説明した。
ロッテ側は顧客を手厚く歓待する韓国式サービスをニューヨークパレスの経営に取り入れる方針だ。これがニューヨークで受け入れられれば韓国のサービス産業がまた別の韓流として伸びる可能性が確認されることになる。ロッテ関係者は「グローバルホテルチェーンのどこでも施設面では類似しているだけに、人的サービスの差別化が競争ポイントだ。警備員まで顧客サービスに腕をまくりあげて出るようにしたのがロッテホテルモスクワ成功の秘訣になった”と話した。
ニューヨークパレスに名前刻んだロッテ…世界のホテル33軒の買収を計画(1)
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