アモーレパシフィックグループの徐慶培（ソ・ギョンベ）会長（５２）が中東と中南米市場への進出を宣言した。中国と東南アジアで収めた“成功の方程式”を新しい市場でも引き継いでいくという強い意志を表わした。

徐会長は９日、京畿道烏山（キョンギド・オサン）にあるアモーレパシフィックビューティー事業所で創立７０周年記念記者懇談会に出席し、「企業には成長する企業と衰退する企業があるだけ。２０１６年に中東、２０１７年に中南米市場に進出する」と発表した。まず来年ドバイに主力輸出ブランドの「雪花秀」「ラネージュ」「マモンド」「イニスフリー」「エチュード」の５種類を投入する計画だ。

そして人口１０００万人以上のグローバルメガシティを重点的に攻略するという海外事業のビジョンを公開した。シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンなど、アジアでも急速な経済成長で購買力が大きくなった大都市が攻略対象だ。


徐会長は、「アモーレパシフィックは海外では新しいチャレンジャーのためうまく受け入れられる環境に行かなければならない。都市は開放的で新しい流行と革新が作られるため企業利益の観点からメガシティ攻略戦略を選んだ」と説明した。

徐会長は中国市場で事業を拡張する戦略を固守する方針も明らかにした。徐会長は昨年上海の嘉定区馬陸鎮地区にサッカー場の１２倍規模となる敷地面積９万２７８７平方メートルに建築面積４万１００１平方メートルの大型ビューティー事業所完工という賭けに出た。中国の経済成長率は鈍化しているが、可処分所得が増加すればそれに合わせて成長する化粧品産業の特性上、現地市場の見通しは明るいという点を強調した。



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