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【社説】離散家族の対面は、平和共存の第一歩=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
離散家族の対面が来月20~26日に金剛山(クムガンサン)で行われることになった。先月の南北高官接触でおさめた「8・25合意」の最初のボタンがうまくかけられたことについて評価するばかりだ。昨年2月以降1年半ぶりに再開となる離散家族の対面は、南北関係が行き詰まる中で心配をかけた韓国・北朝鮮の離散家族へのとても貴重なプレゼントとなるだろう。

だが依然として越えなければならない山が多い。まず日程が北朝鮮労働党創建70周年記念日である来月10日以降に決められたことがいまわしい。北朝鮮が記念日前後に核実験や長距離ミサイル発射などの挑発をする場合、「断固対処」を明らかにした韓国としては行事を予定通りに進めにくくなるからだ。今回の実務接触が徹夜の2日間と長引いた理由も、来月20日以前は難しいという北側の主張が頑強だったためだという。間違っていることを願うが、一部から今回の妥結が国際社会の非難世論を避けて記念日挑発をするための北朝鮮の事前布石だという分析が出てくる理由だ。

対面の定例化、画像対面、書信交換、交換訪問など根本的な解決策を引き出すことができないのも惜しい。対話を継続していくことで合意したとは言うが、今回の接触で北朝鮮が対面の時期・場所・規模など3つの実務だけに集中しようと最後まで主張したことも、1回きりの行事で終えようという意図ではないのかと疑問を持つ部分だ。双方から100人ずつ単発性の対面でも実現できれば幸いだと思うには、南側だけで6万5907人にもなる離散家族があまりにも多く70歳以上が80%を超えているという現実で、残っている時間があまりにも少ない。


問題解決には北朝鮮が真正性を見せる道しかない。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記はすでに「8・25合意を大切にして豊かな結実に育てよう」と話した。挑発を自制することだけが、この言葉を証明することだ。合わせて韓国も絶えず北朝鮮を説得しなければならない。真正性だけが金剛山観光と5・24措置解除を開くカギであり、平和共存の道を整えるブルドーザーという事実を知らしめなければならない。離散家族対面の定例化は、その第一歩だ。



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