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<W杯サッカー>韓国、レバノン遠征11年ジンクス

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
11年間続いているレバノン遠征ジンクスを今度は破ることができるのか。勝利のキー(key)は主将の奇誠庸(キ・ソンヨン、28、スウォンジーシティ)が握っている。

サッカー韓国代表(FIFAランキング57位)が8日午後11時(日本時間)、レバノンのムニシパルスタジアムでレバノン(133位)と2018ロシアワールドカップ(W杯)アジア2次予選G組第3戦を行う。ミャンマーとラオスを連破した韓国は悪名高いレバノン遠征を乗り越えなければいけない。

レバノンは長期の内戦で情勢が不安定だ。サッカー競技場も戦場を彷彿させる。競技場の芝は劣悪で、狂的なホーム観客は相手の選手にレーザービームを向ける。


レバノンは中東特有の「ベッドサッカー」をすることでも有名だ。一度リードすれば時間を稼ぐためすぐにグラウンドに倒れる。韓国は対戦成績7勝1敗2分けと絶対優勢だが、最近のアウェー3試合は1敗2分けだ。2004年10月13日に1-1で引き分けた後、11年間にわたりレバノン遠征で勝利はない。2011年11月15日にはレバノンの首都ベイルートで1-2で敗れた。「ベイルート惨事」の影響で当時の趙広来(チョ・グァンレ)代表監督は更迭された。チェ・ガンヒ元韓国代表監督(56)は2013年6月4日、ベイルート遠征で1-1で引き分けた。

最近レバノンではデモがあった。レバノン政府がベイルートで一日に2000トンずつ発生するゴミを処理するところを探せず、市民が無能な政府を糾弾した。怒ったレバノン市民は先月23日、大規模なデモを行ったのに続き、最近では反政府運動をしている。このため国際サッカー連盟(FIFA)は安全担当官を現地に派遣した。試合場所もベイルートではなく郊外都市サイダだ。

レバノンの競技場も負担だ。練習場にはたばこの吸い殻が散在し、芝に足を取られてパスは伸びない。

それだけに司令塔の奇誠庸の役割が重要となる。奇誠庸は1月に豪州アジアカップで主将を務め、韓国を準優勝に導いた。昨季はイングランドプレミアリーグでアジア選手シーズン最多得点(8得点)をマークした。現韓国代表のAマッチ最多出場選手(75試合、5得点)も奇誠庸だ。

ハムストリングのけがから復帰した奇誠庸はその間、代表チームの招集に忠実に応じてきた。シュティーリケ監督(61)は最近、「奇誠庸が主将をしない理由があるだろうか」と反問するほど、奇誠庸を全面的に信頼している。

奇誠庸は3日、ラオスとの第2戦で攻守を調整し、8-0の大勝に貢献した。奇誠庸は2011年と2013年のレバノン遠征にはコンディション低下と警告累積で出場していない。奇誠庸は「最近レバノン遠征で勝利がないが、恐れることは全くない」とし「コンディションは100%でないが、主将としてよりいっそう頑張りたい」と語った。

移籍手続きのためラオス戦を欠場した具滋哲(ク・ジャチョル、26、アウクスブルク)と朴柱昊(パク・チュホ、28、ドルトムント)がレバノン戦に出場する。しかし最近トットナムに移籍した孫興民(ソン・フンミン、23)は英国就労ビザ発行のためにレバノン遠征から抜けた。

2013年に人気女優ハン・ヘジン(34)と結婚した奇誠庸はもうすぐパパになる。早ければ今週末にも娘が生まれる。奇誠庸は2世に勝利をプレゼントする覚悟でプレーする。



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