モスクワのポスコロシア法人事務所から集まった職員。左から2人目がソン・ジョンチャン法人社長。
ロシア法人がする仕事はもっとある。これがより重要なこともある。まさに北朝鮮関連事業だ。代表的なものが南北露の物流協力事業である羅津(ナジン)~下山(ハサン)プロジェクトだ。モスクワには北朝鮮大使館があり留学生もいる。北朝鮮と国境で接している。
北朝鮮と最も近い駅が沿海州の下山だ。ポスコはKORAIL(韓国鉄道公社)・現代(ヒョンデ)商船と共に、これまで下山と北朝鮮の羅津をつなぐ鉄道を復活させて羅津港の開発に心血を注いできた。事業は表面化してシベリア石炭4万5000トンが昨年12月1日に羅津港で初めて船積みされるなど、すでに2回東海(トンヘ、日本海)を経て浦項(ポハン)に入ってきた。すぐに3次の試験運送が行われる予定だ。これは浦項が北朝鮮を経てロシアにつながるユーラシア大陸物流の第一歩にもなる。
ポスコロシア法人のソン・ジョンチャン社長(49)は「羅津港が開かれながら物流コストを大きく減らせるようになった」として「今後は豪州・ブラジルに対する原料の輸入依存度を減らすことができるだろう」と話した。ポスコはこれまで羅津港よりも港湾使用料などが15%ほど高いロシア極東港を利用してきた。羅津港はロシアの投資で近代化した。
ロシア法人の職員は「モスクワでロシア側の人々に会ってみると、ロシアは本当に韓半島(朝鮮半島)の統一を願っている」と伝える。南北統一が極東地域を発展させようとするロシアの国益に役立つということだ。
羅津からは製鉄所がある金策(キムチェク)も遠くない。北朝鮮の鉄鋼産業は正常稼働していないと伝えられている。金策製鉄所はもともと300万トン規模だが、エネルギー不足などで現在50万トン程度を生産していると思われる。ポスコは将来、韓半島の初めての製鉄所である金策製鉄所を正常運営させる事業にも参加したい。
ソン社長は「漢江(ハンガン)の奇跡が製鉄を礎に実現したように、北朝鮮の経済発展にとっても鉄鋼が必須」として「北朝鮮にはアジア最大の鉄鉱山であるムサン鉱山がある」と強調した。ムサン鉱山の埋蔵量は32億トン。ソン社長は「ポスコは民族企業としてこの過程を助ける責務がある」として「現在は見通しは暗いが、夢はあきらめない」と語った。
ロシアは面積が世界の13%にもなる資源大国だ。極東ロシアは韓国に中東と中国に続く機会の地という話も、それで出てくる。ロシアが、韓国が中国に投資した規模の5%だけを自国に投資してもがらりと変わると断言する理由だ。
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