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南北離散家族対面、10月金剛山で開催か…北労働党創建日行事が変数

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
離散家族対面のための南北実務接触が来月7日、板門店(パンムンジョム)平和の家で開かれる。大韓赤十字社が金聖珠(ソンジュキム・ソンジュ)総裁名義で今月28日に実務接触を提案すると、27時間後の29日午後1時に北側がこれを承諾した。北朝鮮赤十字社(委員長カン・スリン)は同日、板門店の連絡事務所を通じて「9月7日に板門店で赤十字実務接触を行うことに同意する」という電話通知文を南側に送ってきた。韓国統一部当局者は「実務接触では対面行事の日時と場所、人員、対面方法などを協議する予定」としながら「実務接触のための代表団構成問題などは板門店連絡官を通じて協議する」と話した。

今回の実務接触は南北高官接触以降、南北間での初めての公式協議だ。実務接触を通じて離散家族対面が行われる事になれば、朴槿恵(パク・クネ)政府になって2回目、通算20回目として記録される。2000年8月の初対面以降、19回の対面行事が開かれたが、昨年2月以降は約1年6カ月間、中断された状態だ。対面場所と日時は実務接触で最終決定するだろうが、おおよそ「10月金剛山での対面説」が優勢だ。

秋夕(チュソク、中秋)連休(9月26~28日)ごろの開催で急ごうという意見もあるが、南北間の対面対象者の選定、名簿交換、生死確認など物理的な確認時間に1カ月以上必要だ。さらに、北朝鮮の場合、地方にいる家族を平壌(ピョンヤン)に連れてきて合宿しながら対面準備を行うため時間がかかる。


統一部側は時間を秋夕に合わせる問題より、むしろ8・25南北共同声明文に含まれた対面定例化を核心議題に据えている。

離散家族対面行事は8・25南北共同声明文発表以降、南北関係復元のための最初の一歩だ。南北赤十字団体だけでなく、政府当局もこれを後押しするべきだと専門家らは話す。

東国(トングク)大キム・ヨンヒョン教授(北朝鮮学)は「金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が今月28日に「豊かな結実に変えていかなければならない」と強調したことから雰囲気づくりはできている」とし「突発変数がない限り、今回の離散家族対面は順調に行われる可能性が高い」と話した。

だが、政府の中には慎重な雰囲気も共存する。南北関係が8・25共同声明文を契機に対決・衝突局面から和解局面に急旋回しているが、これまで小さな事件や最高位層の意志によって一日で冷え込むということが繰り返されてきたためだ。北朝鮮が目前に労働党創建70周年記念日(10月10日)を控えているため軍事行動に出るかどうかが最大の変数だ。衛星打ち上げを名分に長距離ロケットの打ち上げを強行する場合、せっかくの雰囲気に冷水を浴びせることもありうる。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)も慎重な雰囲気だ。青瓦台関係者は30日、「北朝鮮が離散家族対面のための韓国側の実務接触の提案に1日で呼応したのは明らかに良い信号」とし「ただし、南北間の信頼は1回のもので完成されるよりもたゆまない努力と後続措置などで結実させなければならない」と強調した。



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