30年間持続した10%高成長期の末に中国経済の過剰投資が解消に少なくとも数年はかかるものとみられる。大々的な構造調整をしなければならないが、失業を招くほかはない構造調整は政治社会的リスクが大きく、手も出せないまま通貨供給、金利引き下げに依存して人民元の国際化のために自制してきた最後のカードである通貨切り下げまで断行した状況だ。それでも年末か来年中に2回ほどさらに元の切り下げをするほかはない状況に追い込まれている。そうでなければ2017年に経済の軟着陸の可能性まで予想される。人民元切り下げで触発された東アジア為替レート戦争第2ラウンドは、第1ラウンドよりも大きな衝撃波を追い立てている展望だ。
◆人民元切り下げで第2次為替レート戦争触発
【コラム】「通貨戦争」で不安な韓国(2)
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