パク・ピルグンさんは「孤独」という言葉をたびたび口にする。山奥の小さな村なので近所の人もあまりいない。この頃おばあさんは村役場からプレゼントされた歩行補助器を押しながら通り過ぎる車の見物をしたりする。
「母が畑仕事に出て行って大人たちは誰もいないのに、誰かが家の前に来た。無理やり車に乗せて行かれ、どこかも分からない。その時は日本なのかも何も分からなかった。村で育って、誰が連れていくのかも分からなかった。男たちがいた。軍服を着た日本の男…」。
<慰安婦生存者13人証言>おばあさんの花札(2)
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