韓国サッカーの看板ＦＣ孫興民（ソン・フンミン、２３）。

「第２の車範根（チャ・ボムグン）」と呼ばれた彼が、今では朴智星（パク・チソン、３４）の道を歩いている。独ブンデスリーガ・レバークーゼンのＦＣ孫興民がイングランドプレミアリーグ・トッテナムのユニホームを着るものと見られる。シーズン中に突然移籍を進めた背景は何だろうか。

レバークーゼンのロジャー・シュミット監督（４８）は２７日、ＳＳラツィオ（イタリア）と２０１５～１６欧州チャンピオンズリーグのプレーオフ第２戦を終えた後、「孫興民はレバークーゼンを離れてほしい」と話した。レバークーゼンはこの日、孫興民がエントリーから除外された状態で３－０で勝利をおさめてチャンピオンズリーグ本戦の進出を決めた。２６日、独キッカーや英国ＢＢＣなど欧州の主要メデイアは「孫興民とトッテナムが詰めの交渉中」と報じた。予想移籍料は３０００万ユーロになる見込みだ。孫興民はメディカルテストを受けるために、現在、英国ロンドンに滞在している。


レバークーゼンは、当初、孫興民を移籍させるつもりは全くなかった。孫興民は昨シーズン、チームで２番目に多い１７ゴールを放った「主砲」だ。その上、レバークーゼンのユニフォームのメインスポンサーは韓国のＬＧだ。

だが、孫興民は今シーズン開幕後、２試合に相次いで選抜出場したが９０分のフルタイムを走れなかった。

孫興民はこの２試合中、風邪の症状がひどく振るわなかった。偶然にも孫興民と交替で投入された選手が勢いのあるプレーを見せた。すると孫興民とクラブの厚い関係に亀裂が入り始めた。

孫興民は２２日、ハノーファーとブンデスリーガー第２ラウンドを控えてチーム訓練に参加しなかった。孫興民と懇意な関係にあるチーム同僚のハカン・チャルハノール（２１）は独Ｓｐｏｒｔ　１とのインタビューで「孫興民が何も言わず訓練場に出てこなかった。電話とメッセージを送ったが返事がなかった」と話した。

チャルハノールはまた「孫興民が父親とエージェントから適切でない助言を受けたようだ」とし「２３歳なら父親の決定に従うのが当然かもしれない。だが、いつか自分で決めなければならない時期がくるはずだが…」と惜しんだ。孫興民の父親でサッカー選手出身ソン・ウンジョンさん（５３）が移籍に影響を及ぼしていることを暗示したものだ。



＜サッカー＞トッテナム、２年間ラブコール…孫興民の心を動かした（２）