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ロッテ製菓のペペロ・プレミア、日本製品模倣の判決

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ペペロ・プレミア(左)とポッキー・バトンドール。

「ペペロ」対「ポッキー」の法廷争いで裁判所が「ポッキー」の手を上げた。

昨年のペペロデー(11月11日)を控えロッテ製菓が企画商品「ペペロ・プレミア」を発売して問題が始まった。一般のペペロが1箱1000ウォン台で売られるのに対し、「プレミア」は1箱4000ウォン程度で売られる高級製品だ。問題はペペロ・プレミアの包装箱の形が2012年に日本の江崎グリコが発売した「ポッキー」のプレミアム製品「バトンドール」の箱と似ているということにあった。

グリコはロッテ製菓を相手取り、「ペペロ・プレミアがバトンドールを模倣した」として販売中断とともに残った製品をすべて廃棄するよう求める訴訟を起こした。デザイン保護法上のデザイン権を侵害し、不正競争防止法上の営業利益を侵害する恐れがある模倣行為に該当するという主張だった。グリコが問題視した包装箱は前から見ると上部から下部に向かってすぼまった曲面形態で、横から見ると下部が膨らんだ形態だ。これに対しロッテ製菓側は▽曲面形態が入った箱のデザインは以前にもあった▽バトンドールは韓国に輸入・販売されておらず営業上の利益を侵害する懸念はない――と反論した。


これに対しソウル中央地裁は23日、「ロッテ製菓がデザイン権を侵害したもの」とし、原告勝訴の判決を下したと明らかにした。裁判所は「デザインの上下比率など一部に違いはあるがわずかな変形にすぎない。ペペロ・プレミアはバトンドールを模倣して作られたもの」と話した。また「両製品ともチョコレートをコーティングしたスティック菓子のため製品形態もほとんど同じで、包装各面の配色やチョコレート菓子を配置した形などの構成も非常に似ている」と指摘した。

営業上の利益侵害の可能性についても、グリコが2011年からヘテ製菓と合弁を設立し韓国で「ポッキー」を生産しているという点と、オンラインで海外直接購入が可能という点がロッテ製菓側に不利に作用した。裁判所は「原告製品の今後の韓国での販売可能性は十分だ」とし、営業上の利益を侵害する恐れがあるとした。

ペペロは1983年の発売後、昨年までに1兆ウォン相当(約38億箱)以上売れた。1966年に発売されたポッキーは30カ国余りで年間5億箱以上売れるという。ロッテ製菓関係者は、「プレミアは昨年発売した10種類余りの企画商品のひとつで、すでに生産は中断され判決による直接損失は大きくない」としながらも、「他の製品でも多く使われる曲面箱をデザイン権侵害とみるのは受け入れ難い」と話した。また、同関係者は「訴訟提起自体が韓国市場で後発走者であるグリコのノイズマーケティングの性格が濃厚だ」とした。



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