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北朝鮮「韓国の百貨店は買い占めで大混乱」…ソウルは平穏な週末(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
南北高官会談が進められる中でも北朝鮮は報道機関などを動員し根拠のない主張を広める宣伝戦に出た。

北朝鮮の対南宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」は23日、「傀儡軍(韓国軍)兵士たちが兵営を脱走する現象が深刻に現れており、青年たちは傀儡軍入隊を忌避し他の国に逃げ出している」と主張した。また「外国行き航空チケット価格が10倍以上跳ね上がる現象が現れた」「仁川(インチョン)のある百貨店では住民たちが食料品を大量に買い占めており、百貨店内部は大混乱した」などの主張を継続した。

これとともに北朝鮮当局は、「朝鮮半島で戦争が起きるなら人口の48.2%が密集するソウルと京畿道(キョンギド)地域だけで戦争勃発1日で100万人以上の死傷者が出るだろう。経済的側面から見る時も70%を外資に依存している南朝鮮経済は回復不能の残酷な破壊にあうだろうということは子どもでもわかる」と威嚇した。


北朝鮮内部に対しては体制結束力を固める報道を出している。朝鮮中央通信は23日、韓半島に戦争危機が高まると全国各地で青年と学生100万人以上が入隊または、復隊のための嘆願書を出したと主張した。

首都圏などの実際の週末の風景は落ち着いていた。ショッピング街と繁華街、行楽地の客足はやや減ったが普段とほとんど変わらなかった。土曜日の22日、ソウルの梨泰院(イテウォン)や江南(カンナム)などの繁華街は人波で込み合った。梨泰院を訪れた31歳の女性会社員は、「簡単に戦争が起きるだろうか。むしろ海外にいる知人が大丈夫かと尋ねてきた」と話した。

買い占めは見られなかった。週末のソウルの大型マートは普段のように家族連れで買い物をするお客が大部分だった。高速道路もやはり行楽客で込み合った。韓国道路公社によると金曜日の21日は6カ所の料金所を通じ車両41万台が入ってきて43万台が出ていくなど平常時と同水準を見せた。東国(トングク)大学のカン・ソンユン教授(北朝鮮学)は、「いまは韓国政府が強硬に出ればむしろ北朝鮮が縮こまると国民は考えている。結果的に韓国政府の断固とした対応が国民に安堵感を与えた」と話した。



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