北朝鮮は23日にも潜水艦50隻余りを作戦に投じるなど緊張強度を高めた。写真は北朝鮮のロミオ級潜水艦(中央フォト)
北朝鮮は23日午前から海上で操業中の漁船を帰還させるなど海上統制にも出た。
北朝鮮軍は金養建(キム・ヤンゴン)対南担当秘書の会談提案(21日午後4時)当時より前方地域に駐留中の砲兵を増強配置した。軍情報関係者は「北朝鮮軍が普段は坑道や部隊に置いた放射砲(多連装ロケット)と自走砲などを射撃陣地に移しており、命令さえ下されれば射撃できる水準を維持している」と伝えた。国策研究機関の北朝鮮専門家は「北朝鮮が交渉で有利な立場を占めるために戦略的圧迫をしているものかもしれない」と話した。
会談場の外で北朝鮮の武力示威が続くと韓国軍と共同で対応している米軍もやはり偵察監視装備投入を増やした。軍関係者は「米軍も日本とグアムからグローバルホーク(高高度無人偵察機)を作戦に投じただけでなく、北朝鮮の潜水艦探知のため最新鋭海上哨戒機のポセイドン(P-8)を投じたと承知している。北朝鮮地上軍の動きに備え移動標的監視が可能な高性能偵察機JSTARの投入も予想される」と話した。韓国軍と米軍は地上に電波を発射して映像化し夜間や悪天候でも地上を監視できる合成開口レーダー(SAR)も運用している。
軍は前方地域には多連装ロケット砲と自走砲など火力を増強した。韓米両国軍は21日午後に対北朝鮮情報監視態勢のウォッチコンを3段階から2段階に引き上げた。韓米は22日にはF-15KとF-16戦闘機4機ずつを動員し武力示威をしたりもした。空軍は海外訓練に出たF-16戦闘機6機を2日操り上げて復帰させた。
南北間の対立は交渉モードに変わったが前方の緊張はさらに高まっている状況だ。国防部当局者は「韓民求(ハン・ミング)国防部長官は1週間にわたり帰宅せずに国防部庁舎と合同参謀指揮統制室を行き来しながら状況を指揮した。17日の乙支演習後は執務室と国防部内のゲストハウスで夜を過ごしている」と伝えた。
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