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【社説】中国に追い抜かれた輸出競争力、韓国製造業の大危機だ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の主要産業の輸出競争力が中国と比較して劣勢になりつつあると韓国経済新聞が報道した。韓国経済新聞が韓国経済研究院と共同で8大主力産業に対し、海外市場での比較優位を見せる貿易特化指数を算出し、2009年以降の韓中輸出競争力を分析した結果、造船・鉄鋼に続き携帯電話も中国に追い抜けれたという。自動車、ディスプレイー、石油化学、家電の4部門もまだ韓国がリードしているが、中国が猛追撃する半面、韓国は下降線を描き、もうすぐ差はなくなるという分析だ。相当期間にわたり優位を守れる産業は半導体しかないのが現実だ。

予想できなかったわけではないが、衝撃だ。韓国が強い8つの代表産業がこの程度なら、他の分野は言うまでもない。中国製造業の急成長はあちこちで確認されている。今年5月にKOTRAと韓国貿易協会が国連統計(2013年基準)を引用して発表した資料によると、世界市場シェア1位の商品数は中国が1539品目で最も多かった。これは2-4位の国の1位品目(1499品目)を合わせたものより多く、韓国(65品目)の23倍以上にのぼる。さらにその中国は今年、「中国製造2025」というグランドプランを通じて、2025年までに自国の製造業を製造業強国のドイツ・日本レベルに高め、2049年には世界1位になるという意欲的な目標を提示した。

今後を眺める必要があるが、韓国には脅威だ。中国の現在の主力産業はもちろん、今後成長動力に育成するという10大未来産業もほとんど韓国と重なる。こうした中国政府に比べ韓国政府の対応はあまりにも対照的だ。輸出競争力が危機を迎えているが、産業通商資源部は品目をHS(国際統一商品分類)6単位に区分する国際慣行とは違い10単位に細分化し、韓国の世界1位輸出品目が過去最高などと自慢している。危機を認識しているのかも疑問だ。


韓国製造業の大危機だ。今のような低い労働生産性、規制行政では前が見えない。製造業が強くなってこそ良い職場が生まれ、所得の拡大が可能だ。中国は海外M&A(企業の合併・買収)拡大などでさらに勢いづくが、韓国は危機不感症だ。日本には追いつけず、中国にはますます劣勢になっている。このまま沈没するということなのか。



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