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人民元3日間4.59%切り下げ…「10%さらに下がる可能性も」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
下落する人民元の価値の支持線はどこだろうか。「中国発人民元ショック」に陥った世界金融市場は緊張を緩められずにいる。13日、中国の中央銀行である人民銀行は人民元の価値を前日より1.11%低い1ドル当り6.4010人民元(約124.47円)と告示した。人民銀行が告示した人民元の価値は3日間で4.59%下がった。

直前2日より同日の市場に及ぼした衝撃の強さは弱かった。この日、外国為替市場で人民元は1ドル当り6.4014の線で取り引きされた。この日、韓国ウォンは前日より16.8ウォン高い1174ウォン(約123.97円)で取り引きを終えた。KOSPI(韓国総合株価指数)は前日より0.4%上がった1983.46で市場を締め切った。日経225指数も前日より1.0%上がった2万595.55を記録した。

中国も速度調節を始めた。人民銀行はこの日、緊急記者会見を行って「人民元が追加切り下げされる余地は大きくない」として市場をなだめた。


それでも人民元切り下げの傾向を変えるには力不足という見解が優勢だ。中国は1994年に二重為替レート制を管理変動為替レート制に変えた。人民銀行が米国ドルと色々な国の通貨を集めて加重平均した後、毎日午前9時15分に告示交換率を発表した。どのように加重平均するかは明らかにしなかった。それと共に人民元為替レートの1日変動幅を告示交換率の±2%に制限した。その上、この変動幅は94年の±0.3%から昨年3月±2%に増えた。しかし、人民銀行は11日から人民元の終値と当日の市場の言い値を反映して人民元告示為替レートを決め、より市場親和的な為替レート決定システムを導入したと明らかにした。この結果、人民元価値は3日連続で下落し、今後も下落傾向は避けられないというのが市場の大半の意見だ。

ドイツ銀行のニック・ローソン氏はマーケットウォッチとのインタビューで「人民元が約10%ほど過大評価され、ドルが新興国通貨比10~15%強勢であった点を考慮すれば(人民元の価値は)今より10%ほどさらに下落する可能性がある」と見通した。米国プリンストン大学のポール・クルーグマン教授も12日(現地時間)、ニューヨークタイムズの寄稿文で「人民元切り下げが続くだろう」と予想した。

最近2年間、主要通貨に比べ相対的に人民元は高めであった。ドル対比日本円(-22.8%)とユーロ(-17.41%)、韓国ウォン(-4.37%)に比べて人民元(-1.41%)価値の下落率は相対的に少なかった。中国人の財布を厚くし内需振興を試みたが、輸出競争では不利だった。7月輸出額が前年同期比で8.3%減少し萎縮すると、人民元切り下げによる輸出促進に方向を定めた。

しかし、人民元の急落は中国経済に副作用を引き起こす可能性がある。WSJは「急激な通貨切下げにより中国企業のドル表示債権に対する債務不履行の危険が増加する可能性がある」と指摘した。中国メディアは11日、評価切り下げ(-1.86%)だけでドル負債がある中国企業の追加負担が100億ドルほどさらに発生したと報道した。

資本流出が加速化する危険もある。人民元安が続けばこれまで中国に投資した資金が急速に中国から流出するかもしれない。米国連邦準備制度(Fed)の年内基準金利引き上げも資本流出を煽り人民元の価値はさらに下がるほかない。

WSJは「為替レートを市場に任せれば資金離脱を避けることができず、人民元の価値を過度に下げれば為替レート戦争に突入したという非難を避けることはできない中国が『市場介入ジレンマ』に陥った」と評価した。



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