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<危機の韓国外交>今年訪韓した海外首脳、日本の半分(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
1988年のソウルオリンピック精神をたたえるために制定されたソウル平和賞は昨年9月、ドイツのメルケル首相を受賞者に選定した。しかしメルケル首相が韓国訪問の日程を先送りしながら授賞式を開けない「屈辱」を経験した。平和賞制定26年で初めての出来事だ。世界首脳の訪問候補の順位から韓国が押し出されたことを見せる代表的な例だ。今年3月に日本を訪れたメルケル首相は悪化した韓日関係を考慮して韓国訪問が負担になったと伝えられた。

◆辺境に追いやられた韓国

専門家たちは朴槿恵(パク・クネ)政権になってから最高級の要人の韓国訪問が急減したのは複合的な理由があると分析している。


昨年のセウォル号惨事と今年の中東呼吸器症候群(MERS)事態などで対外政策をまともに展開できなかったのが第1次原因に挙げられる。それでも積極的な外交政策を展開しなければならないという指摘だ。「セールス外交」を前面に出した李明博(イ・ミョンバク)政権時は主要20カ国(G20)首脳会議、核安全保障サミットなど大型行事が相次いで開かれ世界の首脳たちが韓国を訪れた。

しかし朴槿恵政権では韓国・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議のほかに各国首脳が大規模に韓国を訪問する国際行事はなかった。

その間に開催した国際行事さえも統一性がない。世界サイバースペース総会、世界教育フォーラムなどばらばらだ。李政権でC40気候首脳会議、グローバルグリーン成長サミットなどのグリーン成長と親環境をテーマにしたグローバル行事を積極的に誘致したことと比較される。

首脳会談の実績も低調だ。朴大統領が今年19カ国と行った首脳会談のうち11回は国内で開かれた。各国首脳と一度にあまねく会える国際会議の代わりに国内に招待したり相手国を訪問したりするマンツーマン方式で行われたからだ。

それでも海外歴訪を積極的に推進したわけでもない。朴大統領は就任2年間で12回の訪問に出て24カ国を訪れた。一方、日本の安倍晋三首相は同じ期間に27回にわたり59カ国を訪問した。朴大統領より2倍以上多い。習近平中国国家主席も12回にかけて34カ国を見回した。今年、海外最高級要人の訪韓(11回)は訪日(21回)の半分程度に終わった。

外交戦略が明確でないことが、韓国が世界トップレベルの指導者や有力者たちの関心の外に遠ざける要因として作用したという分析だ。ここに経済指標上の成長の勢いが鈍化しながら一時は「ベンチマーキング」国家に挙げられていた韓国が以前の地位を取り戻せずにいるという指摘も出ている。



<危機の韓国外交>今年訪韓した海外首脳、日本の半分(2)

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