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<韓国製造業4-6月期実績ショック>ウォン高に苦しみ、中国に押され(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ウォン高に苦しみ、ライバル企業に劣勢となり、韓国経済を支えている製造業が揺れている。電子・自動車・鉄鋼・造船・石油化学の主要5業種のうち4-6月期の実績が全般的に改善したのは石油化学だけだ。LG化学など石油化学5社の4-6月期の営業利益は合計3兆589億ウォンと、前年同期比で464.37%増えた。一方、造船3社は5兆ウォン(約5300億円)近い大規模な営業損失を出した。自動車企業の実績悪化も続いた。韓国を代表するサムスン電子の実績も予想を下回った。韓国製造業が日本と中国の間に挟まれた「サンドイッチ」状況を迎えているという危機論が強まっている。

◆電子=半導は体好況、スマートフォンは不振

サムスン電子は4-6月期の半導体の売上高が過去最高となったが、スマートフォンは振るわなかった。4-6月期の営業利益は6兆9000億ウォン(約7300億円)と、前年同期比4.03%減少した。米アップル、中国ファーウェイ(華為)などとの競争で「ギャラクシーS6」が期待ほど売れなかった影響が大きい。サムスンSDIもギャラクシーS6の販売不振の直撃弾を受けた。小型バッテリーの供給が減り、営業損失は37億ウォンだった。当初、市場の期待値は営業利益160億ウォンだった。


LG電子も携帯電話と家電事業の同時不振で営業利益が60%も減少した。半導体の好況で勢いづいたSKハイニックスとコスト削減努力が目を引いたLGディスプレーは4-6月期、営業利益がそれぞれ26.9%増、199.3%増となった。

◆自動車=ウォン高で実績悪化

現代自動車の4-6月期の営業利益は1兆7509億ウォンと、前年同期比で16.1%減少した。韓国ウォンがユーロや日本円などライバル国の通貨に比べて値上がりしたのが悪影響を及ぼした。また「ソナタ」「アバンテ」などの新車の販売効果も大きくなかった。起亜自動車は中国内需市場の沈滞などで営業利益が15.5%減少した。

現代モービスと双龍自動車も実績は上向かなかった。ただ、自動車企業は実績悪化幅が1-3月期に比べて縮小したうえ、ウォン安の動きが表れているため、「底を打った」という見方が多い。



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