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【社説】韓国の主力産業、本当の危機だ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
製造業強国の韓国が根本から揺れている。造船・半導体・鉄鋼・自動車など主力産業が売上減少と競争力低下に苦しんでいる。当面の不振よりも大きな問題は突破口が見えないという点だ。外では中国と日本に劣勢だ。中では構造改革が空回りし、企業家精神が冷めつつある。

主力産業の実績を見るとため息しか出ない。現代重工業・サムスン重工業・大宇造船海洋の造船「ビッグ3」は先月29日、過去最悪の4兆7509億ウォンの赤字を出した。数年間積み重なった問題を一定時点に一度に反映する造船業種の会計システムの特性を勘案しても、あまりにも深刻だ。造船が外貨を稼ぐどころか国民の税金で赤字を埋めなければならない産業に転落したのだ。

半導体も良くない。サムスン電子の4-6月期の実績はそれなりの数値だったが、市場の期待をかなり下回った。売上高は前年同期比7.3%減、営業利益は4%減だった。今後がさらに不安だ。中国は国家戦略レベルで半導体投資を増やしている。米インテルはマイクロンテクノロジーと提携し、NAND型フラッシュメモリーより1000倍速い次世代メモリー半導体の生産に入ると明らかにした。韓国半導体産業は米中G2の攻勢を乗り越えなければならない重い課題を抱えることになった。


自動車は輸出・内需同時不振にあえいでいる。自動車5社の4-6月期の輸出は80万8643台、輸出額は114億8676万ドルで、前年同期比でそれぞれ0.2%減、3.9%減だった。現代・起亜車の4-6月期の営業利益も2けた減少した。韓国の自尊心、鉄鋼産業の不振は解決の兆しが見えない。今年1-5月、輸出額は前年同期比で11%以上も減少した。

本当の危機は現在でなく未来からくる。ブルームバーグは最近、時価総額基準の世界500大企業のうち韓国企業は3社と発表した。10年前の7社から大きく後退した。同じ期間、中国は7社から48社に増えた。韓中の逆転ペースがあまりにも速い。長い目で見ると、中国の強力な追撃や円安を背にした日本の華麗な復活はむしろ小さな問題なのかもしれない。今後もこうした状況が良くなる可能性がほとんどないというのがさらに大きな問題だ。

なぜか。韓国企業が特有の革新エネルギーを失っているからだ。創業世代の躍動的な企業家精神は見られない。現状に安住しようとする。30大グループの社内留保金は1年間に40兆ウォン(約4兆2300億円)近く増え、710兆ウォンに達する。挑戦しない企業、構造改革と規制撤廃を徹底しない政府の合作結果だ。

主力産業の危機は韓国経済の危機だ。このまま放置すれば成長エンジンが止まり「韓国号」は座礁するだろう。政治・社会全領域で革新的な思考と変化が切実に求められる。政府は驚くほどの規制撤廃と構造改革を見せ、企業は企業家精神で再武装しなければならない。いま変わらなければ残るのは絶望だけかもしれない。



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