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サムスンフォン・アップルフォンともに可能なモバイル決済

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

コナアイのチョ・ジョンイル代表取締役副会長が28日、マスターカードとビザカードが作った国際標準に基づく「フィンテック」プラットホーム「コナペイ」について説明している。(写真=コナアイ)

意外な名前が出てきた。アップルだった。韓国にバスの回数券をなくし「交通カード」という新しいシステムを導入した人物、コナアイのチョ・ジョンイル代表取締役副会長(53)は、「ライバル」を尋ねる質問にためらわずに答えた。

28日、ソウル汝矣島(ヨイド)中小企業中央会2階のジュニパーホール。チョ副会長がマイクの前に立った。会社名にちなんだ「コナペイ」の開発と海外進出を知らせるためだった。昨年の売上高2142億ウォン(約230億円)の“強小企業”コナアイがライバルにアップルを挙げた理由を尋ねた。

チョ副会長は物を購入する際に代価を支払う方式が物々交換から貨幣に、そしてクレジットカードに変わったのにとどまらず、デジタルに変化している点に注目した。1998年に会社を設立した後、交通カードで事業に取り組み、クレジットカードに入る指先ほどのスマートチップ(ICチップ)と基本ソフト(OS)開発をしていたため、市場の変化はチョ副会長に大きく近づいた。スマートフォンを媒介とした市場の変化のため、2012年に新技術の開発に入った。金融(finance)と技術(technology)を結合した造語「フィンテック」事業の開始だった。


300億ウォンを投資して作ったコナペイ。一見、サムスン電子がギャラクシーS6を通じて早ければ今月末に出すサムスンペイ、アップルがすでに先に攻撃に入ったアップルペイと似ているようだが、中は全く違う。コナペイはスマートフォンがクレジットカードの機能をする単純な決済方式ではないからだ。

コナアイがギャラクシーS6で試演したモバイル決済方式はこうだ。まずスマートフォンでコナペイのアプリケーションをダウンロードし、使用するクレジットカードを登録する。登録方式はスマートフォンカメラで撮影したり番号を入力してできるが、登録が完了すればこのカードは「モバイルアプリカード」形態で保存される。スマートフォンを計算端末にあてれば決済される。NFC(近距離接触通信)機能がない場合はアプリカードにあるバーコードやQRコードを出してクレジットカード決済ができる。

他の「ペイ」と違う点は、コナペイアプリの中から希望するカードを選び、すぐにクレジットカードの発給を受けることができる点だ。このように発行したカードは「実物」のクレジットカードでも発給可能だ。

一つの実物クレジットカードがいくつかのクレジットカード機能を果たしたりもする。例えばコナペイ方式のAカードの発給を受けた後、ガソリンスタンドで割引が大きいBカードの発給を追加でスマートフォンで受け、Aカードの中に入れることができる。最も後に追加されたカードが「主カード」として自動認識される。

セキュリティーも強化した。

チョ副会長は「スマートカードの開発で成長した会社らしく、セキュリティー技術をコナペイにそのまま取り入れ、ハッキングに対しても安全だ」と説明した。

チョ副会長が「コナペイ」に大きな期待をかけるのはアップルペイを超える拡張性のためだ。コナペイはグローバル市場でも使えるようマスターカードとビザカードが開発した国際標準に合わせた国内最初のフィンテックプラットホームで、スマートフォンの基本ソフトがアンドロイドであれアップルのiOSであれ関係なく駆動する。スマートフォンメーカーの壁を越えただけではない。サービスの壁も越えた。例えば国内のスターバックスでは新世界が出したSSGペイでコーヒーを購入できる。しかしサムスンペイではスターバックスを利用できない。チョ副会長は「コナペイは従来のカードとスマートフォンをともに連結できる」とし「国内外の金融会社との協業を打診中で、今年末から成果が出てくるだろう」と述べた。



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