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<ロッテ経営権紛争>「兄弟衝突」…辛格浩会長が退陣

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

辛東彬(シン・ドンビン)会長(左)、辛東主(シン・ドンジュ)前副会長(右)

ロッテグループの後継構図をめぐる「兄弟間戦争」の末、創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名・重光武雄)総括会長(94)が名誉会長から退いた。ロッテグループによると、日本ロッテグループの持ち株会社の日本ロッテホールディングス(HD)がこの日午前、緊急取締役会を開き、辛総括会長をロッテホールディングスの代表取締役会長から退任させ、名誉会長に推戴した。

表面的には高齢の創業者が次男の辛東彬(シン・ドンビン、日本名・重光昭夫)会長(60)に経営権を譲り、一線から退いたというわけだが、実質的には27日に辛東主(シン・ドンジュ、日本名・重光宏之)前日本ロッテ副会長(61)が主導した「クーデター」を鎮火したというのが財界の見方だ。辛前副会長は今年初め、日本ロッテの主要職務から解任され、後継構図から外れた。

ロッテグループは「辛前副会長をはじめとする一部の親族が27日、高齢者の辛総括会長を無理に日本に連れて行き、一方的に日本ロッテホールディングスの役員解任を発表することがあった」と明らかにした。辛総括会長の日本行きには長女の辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテサムドン福祉財団理事長(73)、甥の辛東仁(シン・ドンイン)ロッテジャイアンツ球団オーナー職務代行(69)、辛理事長の娘の張ソン允(チャン・ソンユン)ホテルロッテ常務(44)らが同行した。辛総括会長は27日午後、辛東主前副会長と日本ロッテHDに現れ、自分を除いた日本ロッテホールディングスの取締役6人を解任した。辛東彬会長と佃孝之日本ロッテ副会長(71)も含まれた。


ロッテグループの取締役は「辛格浩名誉会長は認知症ではないが、高齢で正常な状況判断ができないことがあり、こういうことが起きないか心配していた」とし「長男の辛前副会長は解任された後、父の辛会長を何度も訪ね、頑張る、許してほしいと何度も要請した」と伝えた。

長男のクーデターは成功するかとみられたが、辛東彬会長が反撃に出て、一日で状況を反転させた。堀本祐司日本ロッテHD広報室長は28日、中央日報との電話で、「27日の解任決定は取締役会を通過した案件ではない」とし「28日の緊急取締役会の結果、辛総括会長は代表取締役会長から名誉会長に推戴された」と述べた。韓国ロッテ側は「経営権と関係がない人たちが辛総括会長の法的地位を無断に利用する事例が再発しないようにするための措置」と述べた。この日、辛総括会長は長女の辛英子理事長とともに午後9時56分、KE2710便で帰国した。2人とも記者の質問に答えなかった。



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