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韓国の経済沈滞、一時的ではなく徐々に構造化…改革が必要だ(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
韓国経済は4~6月期に前四半期比0.3%の成長にとどまった。「財政の崖」などにより経済成長率が大幅に低下した昨年10~12月期の水準に再び後退したのだ。内容を見ればさらに憂鬱だ。世界の経済成長鈍化などの影響で純輸出の成長寄与度は4四半期連続でマイナスを記録した。ここに緩やかながら改善していた内需も民間消費を中心に再び弱まり、成長寄与度は1~3月期の1.0ポイントから0.5ポイントに低くなった。この水準も良好な流れを見せる建設投資の成長寄与度が0.3ポイントだったので可能だった。

ギリシャ問題、中国の株価下落など対外不確実性は大きくなったとはいえ、原油安が続き金利引き下げと財政早期執行があったのに韓国経済の成長が大きく鈍化した理由は何か?

まず中東呼吸器症候群(MERS)と日照りの影響を無視することはできない。MERSの場合、否定的な影響が6月に集中したのが事実だがサービス業に少なくない打撃を与えた。特に微弱ながら改善されていた卸小売と飲食宿泊業、輸送保管業は前四半期比でそれぞれマイナス0.5%とマイナス1.3%を記録した。その結果内需回復を主導すると期待された民間消費はむしろ前期比0.3%のマイナス成長を記録した。日照りに伴う影響も無視し難い。4~6月期に農林漁業は前四半期比11.1%の減少を記録し韓国経済で占める割合が大きくないにもかかわらず成長寄与度はマイナス0.2ポイントにもなった。


しかし韓国経済に累積している構造的問題が成長を制約しているという点を見逃してはならない。MERSの影響が現れる前、4~5月にすでに鉱工業生産が減少を記録し、投資も当初予想より低調な姿を示していた。韓国経済の躍動性が落ちる兆候はすでにあちこちに現れている。

◇不良企業の割合15.6%…不況時の日本に似ていく

まず企業部門。韓国の輸出市場でのシェアが金融危機後に停滞する中で、製造業の資源配分効率性は下落傾向にある。こうした資源配分の効率性下落は製造業の生産性増加率を年平均0.6ポイントほど下落させるほどの深刻な水準だ。効率的資源配分のためには不良企業整理が必須だが、KDIの研究結果によると全企業資産で不良企業が占める割合は実に15.6%に達することが明らかになった。こうした数値は1990年代に景気不況を体験し5%前後から15%前後まで急増した日本のケースと変わらない。労働市場の場合も正規職と非正規職間の二重構造が深刻化し生産性向上が雇用拡大につながるより正規職の賃金引き上げを誘発することが明らかになり、人的資源配分機能が萎縮した可能性を示唆している。(中央SUNDAY第437号)



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