韓国企業の輸出市場の占有率が高い品目で、中国の潜在力が次第に拡大しながら輸出競争力が弱くなっていることが明らかになった。テレビ・ラジオ・通信機器部品などの分野では２年以内に市場占有率が３０％程度下落するだろうという分析が出ている。これに伴い政府は企業の各種の市場参入規制を緩和して企業が自由に活動できるプラットホームを築くべきだというのが専門家の助言だ。

産業競争力フォーラム〔代表：金広斗（キム・グァンドゥ）国家未来研究院長〕が１６日、韓国経済新聞の後援でソウルプラザホテルで開いた創立記念セミナーで、参席者らは韓国の産業競争力を強化するにはこうした措置が必要だということで意見を集約した。産業競争力フォーラムは韓国産業の競争力を高める政策的な代案を模索するために学界と産業界専門家たちが集まって発足したフォーラムで１１０人余りが参加した。

◆「日本のように差別化された技術開発を」


チョン・ギュチョル韓国開発研究院（ＫＤＩ）研究委員は「韓中日の輸出競争力の変化と対応策」というテーマ発表で「韓国の主力輸出品目は電機電子などに集まっており１９９０年代の日本と似ている」として「この分野が中国の追撃を受けながら韓国も日本の前てつを踏みかねないという懸念が出てきている」と話した。

ＫＤＩ分析によれば２００５～２０１１年中国の輸出潜在力が高い品目で、韓国の輸出市場占有率はそうではない部門よりも２１％程度落ちた。例えばこの期間に韓国の輸出市場占有率が１８％上昇したが、一般船舶部門は２％下落した。彼は「中国の潜在力が高いテレビやラジオ放送機器、通信機器部品などの分野では韓国の輸出市場占有率が２０１７年に昨年よりも３０％下落すると推定される」と話した。

チョン研究委員は、危機の突破口を見出すには日本を見渡す必要があるといった。彼は「日本は輸出市場で韓国に押されたが、特殊産業用機械や金属工作用機械、自動車、写真装置、光学用品など核心的な高級技術を求める分野では市場占有率を守っている」として「韓国も後発国が簡単には複製できない技術を開発して差別化された競争力を強化しなければならない」と強調した。



「中国の猛追…韓国の輸出産業、競争優位長く持って５年程度」（２）