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韓国化粧品、中国のおかげで翼をつけたが…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
下半期も韓国の大型輸出株の株価は上がりにくいものと思われる。世界の景気回復は遅く、円安のような悪材料が健在だからだ。だから市場専門家が「当分、中小型株・成長株の上昇の流れが持続する可能性が高い」と話すのだ。

状況がこのようだと最近上場した、もしくは上場を推進中の中小の化粧品企業に対する関心が高い。10日に上場したトニーモリーだけを見てもそうだ。トニーモリーの株価は上場後5取引日間に36.6%上がった。上場当日の株価(5万500ウォン)も公募価格(3万2000ウォン)より58%も高かった。申込競争率もやはり771倍に達した。上場を準備する中小の化粧品企業も多い。年内上場を目標にしているネイチャーリパブリックは来月に上場予備審査を請求する計画だ。そのほかにもイッツ・スキン、F&CO、化粧品容器企業のヨンウなどが上場準備中だ。

化粧品業種が理由もなく上昇したのではない。中国という明確な好材料があった。昨年、韓国化粧品の輸出額(19億ドル)の半分が中国で発生した。この大きな市場がさらに成長している。今年5月までの対中国の化粧品輸出額は前年対比で160%増加した。中国人消費者が韓国の化粧品を買うのは韓流のおかげだ。ここにソーシャルネットワークサービス(SNS)などの発達で韓国の流行がリアルタイムで中国に伝わる。韓国の化粧品企業が、漢方化粧品のようにアジアで特化した製品があるのも競争力だ。米国のエスティーローダーのようなグローバル化粧品企業が中国内の価格を引き下げているが、韓国企業が追いやられないのもこのような理由からだ。


中国に法人を置いて市場を直接切り開く大企業だけが中国の恩恵を受けるのではではない。中国のインターネットショッピングサイト「タオバオ」の化粧品販売順位を見ればイッツ・スキン、ネイチャーリパブリック、スキンフード、サンソンL&Sといった中小の化粧品企業の製品が高い順位に上がってきている。中国人がインターネットで化粧品を買い始めながら自社の流通網がない中小企業までが中国市場で物を売ることができるようになったのだ。実際に2009年は中国内のインターネット化粧品の販売比重は2%に過ぎなかったが、昨年は18%まで伸びた。



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