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<光州ユニバ>経費削減・エコ運営で模範事例に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

光州ユニバーシアード大会新築競技場の活用案

「国際スポーツイベントは金の卵を産むがちょう」という幻想は崩れて久しい。昨年冬季オリンピック(五輪)を開催したロシア・ソチは57兆ウォン(約6兆円)を注ぎ込んだが、関連施設の事後活用案を準備できず、閑散とした幽霊都市に変わった。昨年アジア競技大会を開催した仁川(インチョン)も1兆500億ウォン(約1100億円)の負債を抱え込んだ。

天文学的な赤字に頭を悩ませるグローバルスポーツイベントで2015光州(クァンジュ)ユニバーシアードが模範事例に浮上した。経費を大幅に削減したエコ運営で称賛を受け、大会後の競技場活用案を徹底的に準備し、「ユニバーシアードレガシィ(legacy・遺産)」を提示した。

今大会が行われた69カ所の競技場と練習場のうち、光州広域市が新築した競技場は南部大国際プールと光州女子大U大会体育館、光州国際アーチェリー場、真月国際テニス場の4カ所だけだ。立地選定から近隣地域の住民が活用できるように配慮した。


南部大に建設された国際プールは2019世界水泳選手権の開催場所だ。国内初の国際規格プールの活用度を高めようと世界大会を招致した。世界水泳選手権はエリート競技だけでなく水泳同好会の人たちが参加する一般部大会も同時に開かれ、経済効果があるイベントと評価される。3290席規模の観客席は、世界大会を控えて可変座席を追加すれば最大1万5000席まで増える。南部大は競技場内にフードコート・ファミリーレストラン・カフェ・図書館・スポーツ用品販売店などを誘致し、文化生活空間としても活用する計画だ。

光州女子大のU大会体育館はバスケット・バレー・バドミントン・卓球・体操など、さまざまな室内スポーツが可能だ。地下にはアイスリンク施設を備え、フィギュアスケートやアイスホッケーの練習場として使用できる。競技がない時は各種公演やコンサート場所として活用できるようコンサートホール水準の音響システムを備えた。

光州国際アーチェリー場は32的を備え、同時に64人が競技できる国際規格競技場だ。アーチェリー場も天然芝サッカー場2面に変形できるよう設計した。アーチェリーの日程がない時はサッカー試合・練習空間として活用可能だ。コート16面の真月国際テニス場は大会後、光州地域のテニス選手と同好会に開放する。

クロード・ルイ・ガリアン国際大学スポーツ連盟(FISU)会長も称賛を惜しまなかった。クロード会長は14日、「光州にできた施設が該当種目の底辺拡大と選手の競技力向上につながると確信する」と述べた。

光州ユニバのスポーツインフラ活用計画は3年後に冬季オリンピック(五輪)を開催する平昌(ピョンチャン)に示唆する点が多い。冬季スポーツのインフラが不足する環境のため、平昌五輪を控えて新しく建設する競技場が多い。競技場建設費用は7000億ウォンにのぼる。新築が避けられない競技場の場合、今からでも大会後の活用と維持のために現実的な対策を立てる必要がある。キム・ドギュン慶煕大体育大学院教授は「光州ユニバは▼地域との連係▼競技場活用の多様性▼体育インフラ改善という国際大会開催の3つのプラス効果をすべて生かした」とし「大会の遺産を通じてスポーツの価値を高めた成功事例として、平昌組織委員会がベンチマーキングする必要がある」と述べた。



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